もっとも大きいのはポイントでしょう。

キャッシュレス決済には様々なものがありますが、多くのサービスでポイントが付与されます。ポイントをゲットするためにわざわざ買い物をするのは本末転倒ですが、最低限の支出は避けて通れませんから、わずかであってもポイントをもらえた方がオトクです。

キャッシュレスになると、ついついお金を使ってしまうのではないかと心配する人もいるかもしれません。しかし、見方を変えれば、節約の手段にすることも可能です。

ATMが街から消えていく、本当の理由_img0
 

たいていのキャッシュレス・サービスには、Webやアプリを使って決済履歴を確認する機能が付いています。節約のため家計簿をつける人もいますが、家計簿をつけるというのは実はかなりの重労働です。キャッシュレス・サービスを利用すれば、事業者がタダで家計簿を作ってくれるわけですから、これを利用しない手はありません。エクセルなどにダウンロードすれば、後から検索したりソートをかけることも自由自在です。

現金を持ち歩き、支出の痛みを肌で感じることで支出を抑制するやり方と、出費をすべてリストアップしてチェックするというやり方を比較した場合、明らかに後者の方が出費の抑制効果が高くなります。リストにすると、まさに一目瞭然で、自分がいかにムダな買い物をしているのかよく分かると思います。

ちなみに銀行はATMだけでなく店舗の閉鎖も同時並行で進めていますから、キャッシュレス決済とネットバンキングはセットで考えた方がよいでしょう。

ネットバンキングを積極的に使ってこなかった人は、これを機会にぜひ活用を検討してください。筆者は数年以内に通帳が廃止されるか、もしくは通帳の利用に手数料がかかるようになると予想しています。諸外国の銀行のように通帳なしでステートメントを確認するというやり方に移行する可能性が高いですから、通帳へのこだわりも捨てた方がよさそうです。

どうしても現金という人には、郵便局をメインバンクにするという方法が残されています。

郵便局はユニバーサル・サービス(地域間で偏ることなく、全国均一のサービスを提供すること)が義務付けられており、一気に店舗を閉鎖することはできません(いつまでこの政策が維持されるのかは不明ですが・・・)。地方銀行はこれから一気に淘汰が進みますから、過疎地域に住んでいる人は要検討でしょう。

(この記事は2018年11月17日時点の情報です)
 
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