ストリートカジュアルに女っぽさは必要?
モデルの今宿麻美さんとスタイリスト百々千晴さんとともに、大人のためのストリートカジュアルを考える特集。コーディネート提案の最終回となる今回は、小物が主役のスタイリング。小物の役割を意識的に考えて取り入れることで、スタイリングの精度はぐっと上がっていくそうです。
LOOK.07
オールインワン✕差し色シューズ
重い色が全身を占めるからこそ小物ははっきりと効かせて
百々:デニムのオールインワンが黒で分量が多いから、足元に赤を差してポイントにしました。タートルニットを合わせて首も詰まっているので、甲が見えるバレエシューズで肌を少し見せる。全部が詰まっていると重くなってしまうし、子供っぽくなったり、ほっこり見えるんですよね。
今宿:ゴールドのピアスもピリッと効いていて。大振りなものはつけるだけで、今っぽさも増しますよね。
百々:大人になった今、“ストリート”を着るなら、やっぱりどこか今っぽさや女っぽさを感じさせる要素はあったほうがいい。少しの肌見せなのか、華やかでパッと目を引くアクセサリーなのか。
LOOK.08
グレーセットアップ✕グレーシューズ
スモーキーな色使いで、ほどよくシャープに女っぽく
今宿:“ストリートカジュアル”というと、基本的には黒やミリタリーカラーが定番だし、それ以外でも“強い”色が多いから、柔らかなトーンが新鮮です。でも、アイテムはスポーティだし、素材感が立ったアイテムで“ストリート”さもしっかりあって。
百々:色はスモーキーで優しいけれど、スニーカーやセットアップなど、アイテム自体はエッジの効いたものだから、ほどよくシャープでほどよく女っぽさもある感じになりました。
今宿:2回目にもスニーカーが登場しましたが、また違った雰囲気のハイテクスニーカー。服と色をなじませて使うのも素敵。
百々:グレーはニュアンスカラーだから合わせやすいんです。冬なら同系色のタイツと合わせてもいい。肌ともそれほどコントラストがつかないから、春夏のスタイリングにもぴったり。オールシーズン使えますよ。
今宿:あとロングスカートにはやっぱりハイテクくらいのボリューム感があるほうが素敵だしバランスもいいですね。
百々:そうですね。バッグも少し大きめを合わせましたが、スニーカーにしてもバッグにしても、色がスモーキーだから、変に悪目立ちもしないんです。
次回は大人のストリートカジュアルとヘアメイクについて。教えていただくのは、大人気ヘアメイクアップアーティスト河北裕介さん! お楽しみに。
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PROFILE 百々千晴(どど・ちはる)
2002年渡英、2004年より東京をベースにスタイリストとして活動をスタートする。雑誌、広告を中心にスタイリングを手がけ、現在は「Union Magazine」編集長、ブランドディレクターとしても活躍中。12月9日には新刊『THE DODO JEAN - ジーンズ3本でスタイルは決まる!』が発売される。
スタイリスト/百々千晴
ヘア&メイク/河北裕介
モデル/今宿麻美
構成・文/幸山梨奈
第1回「モデル今宿麻美×スタイリスト百々千晴が激論!大人のためのストリートカジュアルとは?」はこちら>>
第2回「大人になった今着るならストリートの“加減”はどれくらい?」
第3回「パーカー、ケーブルニット。冬のトレンドアイテムは、どう着こなす?」はこちら>>
第4回「大人のカジュアルの“バランス”問題を考える」はこちら>>
PROFILE 今宿麻美(いまじゅく・あさみ)
1978年、宮崎県生まれ。18歳でモデルデビューし、モデルとして圧倒的な人気を誇る。2013年にスタイリストのMASAH氏と結婚し、2人の男の子の母に。2017年秋よりディレクターを務めるウィメンズウェアブランド「SEASONING(シーズニング)」をスタート。Instagram@imajuku0107