ヘアメイク河北裕介さん指南! 大人の“ストカジ”、メイクはどうする?
モデル今宿麻美さんとスタイリスト百々千晴さんが提案してきた大人のストリートカジュアル。コーディネートやアイテム選びも大切ですが、大人になった今、ストリートカジュアルに再び挑戦するなら、メイクもアップデートが必要。今回、教えていただいたのは、大人気ヘア&メイクアップアーティストの河北裕介さん! 大人のストリートカジュアルにとって必要なメイク、不要なメイクが丸わかりです。
新鮮な色使いのスタイリングが主役。
メイクで色はほぼ使わない
特に今回のスタイリングは、色使いがキレイだから、メイクではほとんど色は使いませんでした。唯一使ったのはリップくらい。主役はファッションでメイクは添え物くらいの意識がちょうどいい。ポイントになるのは肌、眉、唇です。
シミやシワを隠そうとするほど
パーツは小さくなる
頑張って何時間もかけてメイクよりも、シンプルでさらっとしたメイクのほうがストリートカジュアルというファッションには合っていると思います。特に肌は薄くていい。日本人は肌を隠しすぎる傾向にありますが、クマもシミもシワもあるものはしょうがない。受け入れて、自分自身を肯定していくことが大切。たとえば目の下のクマ。隠そうと厚く塗れば塗るほど、目は小さく見えてしまうし、口元のシワも同じこと。隠すより、いいところを伸ばすことを考えたほうがいい。
眉と目の幅はできるだけ狭くすれば、
アイシャドウはいらない
ストリートカジュアルでは、色はできるだけ使わないほうがいいと、最初にお話ししました。もし、アイシャドウをのせたくなるとしたら、それは眉と目の幅の開きが大きいから。開いていると物足りなくて色で埋めたくなってしまうもの。だから、できるだけ眉の下側を足すように描いてあげるといい。そして、アイライン。どうしても年を重ねるとまつげが薄くなり、目元がぼやーっとしてくるから、アイラインで締める。外側に引くとメイク感が強くなるから、インラインだけ引いて目元を引き締める。これで目元は十分。
ポイントになるリップは
指でぼかしてなじませる
唯一、色を使ったのが唇。とはいえ、輪郭をしっかりとって塗りました、というリップは、ストリートカジュアルには不要。リップを唇にのせたら指でぼかしてなじませる。ファッションの邪魔はせず、でも唇の血色をあげて、肌の映りもよくなる。“いかにも”ではなくあくまで自然に、これがストリートカジュアルでのメイクの基本姿勢です。
6回にわたってお届けしてきた「大人のストリートカジュアル」はいかがでしたか。他のテイストにも通じる、大人の女性のファッションやメイクのヒントになる企画になっているので、ぜひ読み返してみてくださいね。
PROFILE 百々千晴(どど・ちはる)
2002年渡英、2004年より東京をベースにスタイリストとして活動をスタートする。雑誌、広告を中心にスタイリングを手がけ、現在は「Union Magazine」編集長、ブランドディレクターとしても活躍中。12月9日には新刊『THE DODO JEAN - ジーンズ3本でスタイルは決まる!』が発売される。
スタイリスト/百々千晴
ヘア&メイク/河北裕介
モデル/今宿麻美
構成・文/幸山梨奈
第1回「モデル今宿麻美×スタイリスト百々千晴が激論!大人のためのストリートカジュアルとは?」はこちら>>
第2回「大人になった今着るならストリートの“加減”はどれくらい?」
第3回「パーカー、ケーブルニット。冬のトレンドアイテムは、どう着こなす?」はこちら>>
第4回「大人のカジュアルの“バランス”問題を考える」はこちら>>
第5回「ストリートカジュアルに女っぽさは必要?」はこちら>>
PROFILE 今宿麻美(いまじゅく・あさみ)
1978年、宮崎県生まれ。18歳でモデルデビューし、モデルとして圧倒的な人気を誇る。2013年にスタイリストのMASAH氏と結婚し、2人の男の子の母に。2017年秋よりディレクターを務めるウィメンズウェアブランド「SEASONING(シーズニング)」をスタート。Instagram@imajuku0107