私たちのからだは水分でできています。この水分を良質なものに変えていくと、元気になって、みずみずしい自分でいられる。そのために、日々常飲する飲み物について考えてみましょう。朝起きて飲むコーヒーや紅茶、食後の緑茶、夜眠る前のハーブティー。日々、私たちが好きで飲んでいるいつもの飲み物です。昼間の打ち合わせや、オフィスでの手持ちぶさたも含めると、惰性で飲んでしまっていたりする場合もあります。そのなかで特に注意したいのがお茶です。

水分は摂り過ぎると冷えの原因にもなります。冷たい飲み物は、体の中で温めてから消化するので時間がかかります。あまり量を多く飲むと、代謝が追いつかずに、体内に残った水分がむくみや冷えにつながります。


ペットボトルのお茶はどうして色と味が一緒なのだろう?



みなさん、お茶はペットボトル入りを飲んでいますか? 茶葉から入れていますか? マイ水筒を持ち歩いていますか? 最近、お茶はペットボトルに入っている、と思っている子供が多いほど、茶葉の消費量が減っている一方でペットボトル入りのお茶の生産量が増えています。確かに便利ですが、ちょっと考えてみてください。いつ買っても、同じ銘柄で味は同じ、色も同じ、濃さも同じ。当たり前ですが品質が管理されています。でも自分でお茶を入れると、季節によって味も濃さも変わってきます。同じように毎日入れているのに、茶葉の葉や茎の入り方、細かさなど、自然のものなので全く一緒の味に仕上げるのは難しいはずです。しかも例えば、冷蔵庫で水出しパックを入れて作った麦茶のボトルを保管していると、3日目くらいから味が変わってきます。これが普通ですよね。しかしペットボトルのお茶は味が変わらず、どれも同じ色なわけです。開封後も長持ちしますよね。そこにはビタミンCという添加物が入っていて、変色防止、酸化防止の役割を果たしています。

さらにペットボトルの問題もあります。1990年代後半から、伸び続けているペットボトルの生産量。いっぱい作って、いっぱい消費して、いっぱいリサイクルしているのが現状です。しかしリサイクルは国内では収まりきらず、約半量は海外でリサイクルされていたりします。先日からストローの廃止問題が話題となっていますが、スターバックスは2020年までにストローを廃止、マクドナルドは2025年までにプラステイック製品の使用を廃止するとのこと。プラスティックがゴミになった時の環境や海洋生物への影響が懸念されています。
 

お茶は自分で入れるひと手間を楽しみ、さらに水筒を持ち歩こう

 

お茶の葉は、野菜や果物と違って、洗わずに使う農作物です。茶葉にまかれた農薬をお湯でそのまま抽出しているようなイメージが私はぬぐえません。もちろん国が定めた、残留農薬基準値以内のものが流通していて、散布されたものは雨で洗われたり日光で分解され害がないといいます。

しかし、この基準値の規定が、海外よりもかなり曖昧なので、私はお茶こそ、できるだけ無農薬のもの、オーガニックのものを選んでいます。そしてできるだけ自分で茶葉から煎れて、お茶の時間を楽しんでいます。私は朝ミルクティー派ですが、オーガニックのケニア産の紅茶を飲んでいます。濃いめに豆乳を入れるのが定番ですが、この紅茶だと苦味やエグみが全くなく、ティーバッグひとつで3杯分くらいとれます。忙しい人はティーバッグを上手に利用しながら。朝、水筒にお湯にティーバッグをひとつ。いれる時間が惜しければ、会社にマイタンブラーとティーバッグを常備して、気分をリフレッシュするのはいかがでしょうか。日々何の気なしにとっている水分、質と気分にこだわってみるのはいかがですか?