年末が近づくにつれ、心の片隅に、重りのようにずしりとのしかかる「大掃除」という3文字。「ただでさえ年末は忙しいのに、掃除のための時間なんか取れたためしがない!」と思っている人も多いのでは?
「部屋が片付かない、家事が回らない、人間関係がうまくいかない 暮らしの『もやもや』整理術」(扶桑社)の著者で、アーティスト/イラストレーター松尾たいこさんは、大掃除をしない派。その理由を聞くと、「日頃から常にそこそこのきれいな状態を保つよう心がけているから、年末に大掃除をする必要がない」とのこと。その極意を教えてもらいました。

苦手な掃除の負担軽減のために
いろんな道具を試して取り入れる!


松尾さんは家事全般について、「嫌いだけど避けては通れない。そして、きれいな状態は保ちたい」と考えています。そして、

「ため込むとどんどん大変になるから、少しずつやる」
「完璧は目指さない」
「一人で抱え込みすぎない」

 

という3つのことを決め、自分の中で「これくらいならいいか」と及第点を与えられるところで割り切ることで、「嫌いだけど避けては通れない」と「きれいな状態は保ちたい」の2つに折り合いをつけてきたといいます。そこで、苦手な家事の負担を少しでも軽減するために、いい道具があれば積極的に取り入れてきました。松尾さんが最も便利だと実感したのはロボット掃除機と床ふきロボット。松尾さんの自宅はすべてフローリングで、少し掃除を怠ると埃っぽく、ザラザラしてしまうのが悩み。かといって毎日掃除機を引っ張り出してきてすべての部屋で掃除機をかけるのは大変なので、そんなところに「もやもや」を感じていました。

「機械に任せられるものは任せちゃえ! と思い切って導入を決めました。仕事で忙しくて手が離せない時も、ロボット掃除機がいつの間にかきれいにしてくれるので本当に助かります」

松尾さんが特に買ってよかったと実感しているのは「ブラーバ」。コンパクトなサイズで音も静か、専用のタオルを使って水ぶきもできるからです。

床全体の掃除はロボット掃除機と床ふきロボットでカバーできますが、床にものをこぼして汚してしまった時などのために用意しているのが、水ぶきのフロアモップ「ハイマジック ウエットモップ」と、マキタの充電式スティック型掃除機。モップは床をふくため、スティック型掃除機はゴミを吸うためのものです。

 

「フローリング用のモップですが、以前は使い捨てシートタイプのものを使っていました。でもあまり『きれいになった!』という実感を感じにくいところに“もやもや”していました。そこで雑誌で紹介されていた、ヘッドにマイクロファイバーの布を取り付ける『ハイマジック ウエットモップ』を試しに使ってみたところ、装着自体も簡単で、床の汚れをしっかりとふき取っている手ごたえがしっかり感じられるようになり、今は満足しています」

一方、マキタの充電式スティック型掃除機を選んだのは、コードレスの充電式でシンプルなデザインだから。部屋の片隅にかけておいても気にならず、汚れに気づいた時、すぐに手にとって掃除できる使い勝手の良さが気に入っているとのこと。押し入れからわざわざ掃除機を出して……、というのは面倒で、掃除がますます嫌になるのは目に見えています。だからこそ、掃除というアクションを起こすためのハードルはできるだけ低く、そして機能面に優れた掃除道具の力を借りることで、少しの労力でもきれいな状態を保てるようにしているというのです。


便利な道具は人それぞれ
大変だったら外注サービスもあり


「掃除道具に限らないのですが、少しでも使い勝手がよくて、機能面に優れた道具を見つけるのは、もはや楽しみの一つ! 

 
  • 1
  • 2