「カーディガン」というアイテムが子どもの頃から大好きです。ロングカーディガンやビッグシルエットなカーディガンが最近のトレンドですが、本音は、コンパクトな身幅と丈で1枚でも着られる丸首のカーディガンが好みです。ただ、ここ数年(私の年齢のせいか)、1枚で着るとなんかもっさり、所帯くさく見えるような気がしてきました。
それはカーディガンというアイテムの持つ「優等生感」や「おとなしい女性」像が、野暮ったさにつながりやすいから、というのもあると思います。
ならば真逆のものと合わせてみてはどうだろう、と、やんちゃなプリントTシャツと合わせてみました。
ふざけたロゴTである必要はなくて、真っ白いTシャツの持つ「やんちゃさ」「少年っぽさ」、「元気な感じ」が、カーディガンのおとなしさを相殺してくれるんだと思います。
重要なのは、白Tがどこの(ヘインズなのか、ユニクロなのか、ハイブランドなのか)というよりも、衿がヨレたり、汚れたりしておらず、パリッと清潔感があることです。あまり薄手のものより少し厚手のほうがいいと思います。
裾からも少し出して白を覗かせてもいいです。お腹周りがもったりしてしまったときのカバーにも。背中の肉のブラジャーによる凸凹もニットにひびかなくなり、ニットをメンズっぽく着ることができるんです。
丸首カーディガンに限らず、衿の開き具合が微妙なニットや、少し古く感じてしまう背中が開き気味のプルオーバー、洗ってちょっとピチピチしてしまったニットなど、一枚で着ると「ん?なんか違う」「おばさんっぽいかな」と感じたニットは、全部、中に白Tを着てみるといいと思います。
まだイケる!捨てなくて大丈夫!ってなりますよ。
白Tを着ているだけであったかいですし、脇汗をかいてしまってもニットにひびきませんから、ニットの長持ちにもつながる気がします。
重ね着の話で、ボトムの静電気問題についてご質問を頂いたので、足元の重ね着のお話も。
この日は、初めてマディソンブルーのロングコートを着ました。
このジョンスメドレーのメリノウールのグレーのカーディガンは、何年も、一年中愛用していて、持っていると安心する、赤ちゃんが手放さないタオルのように握りしめているわけなのですが。トレンドっぽくないからと手放さずにいて良かった〜、白Tありがとう!と思ってます。冬の白T覗かせ、ぜひやってみてください。
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