グループ男子の友情に胸アツ


これだけでもうおなかいっぱいなんですが、特撮ヒーローものと並んで、イケメン最盛期を盛り上げたのが、【グループ男子】です。平成ライダーがはじまった00年、連続ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(TBS、以降IWGP)で長瀬智也が主人公にした、池袋を拠点にするグループ同士の抗争と彼らが巻き込まれる事件をスリリングに描いたドラマで、窪塚洋介、坂口憲二、佐藤隆太、山下智久などの群像劇として人気となります。高橋一生も出ていますが、あやしいオタク青年役で近年の扱いは想像できません。

「IWGP」ではちょい役だった妻夫木聡が翌年、映画「ウォーターボーイズ」(矢口史靖監督)に主演して大ヒット。玉木宏も出ていますが、コメディリリーフ的存在で、06年に「のだめカンタービレ」(フジテレビ)の天才イケメンピアニスト役で大ブレイクするとはこのときはまだ想像できません。すでに輝いている人、まだ原石の人取り混ぜて、若く瑞々しい男子がたくさん水着で登場する眼福な企画は03年、「WATER BOYS」(フジテレビ)としてテレビドラマ化もされ、山田孝之、森山未來、瑛太らが活躍します。星野源も出ていますが、彼がブレイクするのはまだ先です。詳しくは次回に。
「WATER BOYS」は04年にパート2もできて、そこには市原隼人、中尾明慶、小池徹平、木村了などが出ています。「のだめ〜」も若い俳優たちがオーケストラメンバーに扮し、スポーツや音楽活動などチームを組んでものごとにトライする青春群像もの(グループ男子もの)がこの頃たくさん誕生しました。

【平成イケメン30年史】〈’00年〜’09年最盛期〉イケメンという言葉が生まれた時代を彩ったのは誰?_img1