年末にNetflixでインタラクティブなドラマ『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』の放映が開始されました。

ポイントは「EVENT」であること。受け身の「視聴」ではなく、登場人物の行動を選択する「行動」が求められるのです。自分の選択により、ストーリーがどんどん分岐していきます。

3歳年上の兄がいたせいか、小学生中学年あたりから中学生まで、ゲーム(任天堂のファミコンとセガのメガドライブ)に没頭していた時があります。と、ゲームをする素養が少しはあったため、huluやアマゾンプライム、Netflixのようなオンラインによる動画ストリーミングサービスが出てきたときに、「登場人物の行動を選べるようなゲーム感覚のインタラクティブのドラマがでてくるだろうな」とは考えていました。

『ブラック・ミラー』は、もともとイギリスで放映されていたドラマだったシリーズ。シーズン3、4からはNetflix制作に。近未来が舞台で、最新テクノロジーが発達したら、どんな最悪な事態が起こりうるかをかなりブラック&ダークに描いています。エピソードは1話完結の作品群で、その最新話が主人公の行動をセレクトできる『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』というわけです。話が再スタートしたり、選択肢によってはいきなり終了したりしますが、過去の選択肢を選択し直すことも可能なので、もちろん何回もやり直していろいろなストーリー展開をチェックしまくってしまいました(笑)。

こちら、作中に登場するゲームソフト開発会社の「タッカーソフト」のホームページが公開されていることがファンたちによって発見されました。リアルとフィクションの境界線を曖昧する仕掛けをしっかり仕込んでいるところも、Netflix、さすがです。ドラマの舞台になった1984年リリース想定のゆる〜いゲームもダウンロードが可能!


今回もご多分にもれず、(どんな行動を選択したとしても)なかなかにシュールでブラックなオチへと向かっていきます。視聴後は、「ついにここまできたか!」の興奮と「ま、未来のドラマってこうなっていきますよね」の腹落ち感、「時代がどんどん進んでいてコワイ」という焦燥感などで、頭の中がゴチャゴチャになってしまいました。

 
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