「登場人物の行動を選択できるだけなら、(ゲームの世界では)これまでもゲームブックやノベルゲームでもあったんじゃないの?」と思われる方もいるかと思うのですが、気づけば自分自身がストーリーの核となる存在となっていく展開もあり、それらとは一線を画す仕掛けが施されています。もちろん、実験的な試みゆえ、粗削りな部分は多々あったのですが、それを遥かに上回ってくる興奮が! ……うーむ、言葉を尽くすとネタバレになってしまいそうですので、ぜひご体感いただきたい。

話は少し変わりますが、恋愛ドラマを見ていると「なぜ、そこでそう動く!」とツッコミを入れたくなる場合は多々あるわけで。私が大学生の頃、恋愛シュミレーションゲームの先駆け『ときめきメモリアル』が大流行したのですが、恋愛ドラマは、今後こちらの「参加型」ゲーム方向に一気にシフトするんじゃないかな、と想像してしまいました。アイドルとの疑似恋愛を体感するには、とても向いていると思うので、「巷にあふれている胸キュンドラマや映画は、今後一気に凌駕されてしまいそうだな」と。そして、確信できるのは、デート前にどんな服を選ぶか、どんな髪型にするのか、どんなメイクをするのかなど、ありとあらゆる行動をセレクトさせることで、きっと我々の思考パターンや嗜好のデータを細かく、きっちりとられていくことですね〜(遠い目)。

1994年のシリーズ発売当時は男性向け版しか発売されていませんでしたが、後に女性向けも発売。一大旋風を巻き起こしました。


自分の思い通りには話が進まず、リセット不可能なのがコノ現実社会。私たちの欲望や嗜好に忠実に進むインタラクティブなドラマがこれから増えていくのだと予想しますが、その一方で思い通りにならないストーリー展開で人間の機微をガッツリ体感できる良質で骨太なドラマもきちんと作られていってほしいな、と願うばかりです。

今日のお品書き
今日のコーデに新しいメンバーがエントリーされることを発表しましたが、松井陽子さんに続き、本日はブロガーの山根亜希子さんが登場。コーディネイトはもちろん、文章にも人柄ってでるんだなぁ、と改めて。ぜひ、応援コメントを寄せてくださいませね!

 
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