しばらく前、微生物に関する動画を数多く投稿しているジェームズさんが公開した単細胞生物が「死」を迎える瞬間の動画がSNS上をかけめぐりました。
寂しい、切ない、美しい、儚い、すごい……この1分間の動画を閲覧した世界中の方々がたくさんの思いとともにシェアしました。
映像のキャプションには、「なぜ死んでしまったのかはわかりませんが、境界線が溶けて無に向かっていく姿を見ててなんだか悲しくなりました。大きくても小さくても、命は儚い…」というジェームズさんのコメントが添えられています。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。
私は、方丈記の一節を思い出しました。端的に言うと、無常観……かな。
映像を見て、皆様は何を思いましたか? このような問いに絶対的正解はあるわけではありません。が、「こういうことを思う人間なんだな」と今の自分の有り様を鏡で覗いているかのようで、そんな時間が私は結構好きです。
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