先日、バースデートリップで新潟県南魚沼にある「里山十帖」に行ってきました。世界的な豪雪地帯として有名なところですが、春になるとこの雪解け水が豊かな自然を育みます。お米をはじめ、山菜にナス、山の木の実を食む野生の動物たち。
「里山十帖」は、主人のアート作品を館内に飾っていただいているご縁でオープンのタイミングから幾度となく伺っているのですが、見渡す限り人工物が見えない里山の景色と豪雪地帯の古民家を移設・リノベーションした趣のある建物、それからとろりとした温泉と非常に魅力的な宿です。
けれど、中でも素晴らしいのものは、「食」です。
地元の食材を使い、土地の文化に基づいて再編集された料理。
ミシュランでの修行経験もある日本料理の北崎総料理長から料理長のバトンを渡された桑木野シェフは、北崎さんの日本料理のエッセンスを引き継ぎながらも彼女ならではの発酵の知識や経験を発揮して、唯一無二のひと皿を生み出しています。
また、料理の器がとてもステキなのです。
どこかで目にした”こんな女はNG”という記事で「レストランで出てきた料理の皿の裏を見る(=どこor誰のお皿か確認する)」という項目がありまして、私はまさにこんな女(笑)。
ステキなお皿を使っているお店は大好きだし、どこのor誰のお皿なのか確認せずにはいられないのです。なるべく裏を見ずにお店の方に「どなたのお皿ですか?」を教えていただくよう(←これもNGらしいけど)にはしていますが。
今回の滞在で、本当にステキだと思ったお皿は船串篤司さんという笠間の陶芸作家さんのものでした。
宿では、使用している器の一部をショップで購入できるようになっていて、欲しい!と思ったら買って帰れます。
ちなみに「里山十帖」のように、ステキな器を使っていてしかもそれを購入して帰れるようなショップやギャラリーを併設したレストランは都内にもあって、私は代々木上原のビストロ「AELU」がお気に入りです。
焼き物が盛んな土地でも、そんな場所がたくさんありますね。
実際に料理を盛ってあると、自分でも使った時のイメージがつきやすく食器棚の肥やしになりません。
たまには、こんなお皿の見つけ方も楽しくてオススメですよ。
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