スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

昨日はほんっとに寒かった! 今日はまた、一歩春に進んだ感じがしますね。このコラムでも何度も書いていますが、今年、あまり寒さを嘆かなかったのは、ホットヨガを始めて体温が上がったのが大きかったのかもしれません。ただ、最近行かれなかったから、この週末は行こうっと。

さて。こんな寒い日もあれば、春めく日もある。毎日毎日が新しい季節、というような「狭間の時期」、みなさま、着る服に迷いますよね? はい。私もそうです。

店先には春物が並び、もちろんいち早く、桜のようなピンクのアウターや、コットンの薄手のニットを取れ入れたくてもまだ寒い!しかも、髪や肌の色や質感もまだ冬のまま。そこに急に新しいカラリング、新しい素材を入れると、首から下と上がちぐはぐに。

こんなとき、スタイリングで心がけるのは、「白の分量のボリュームアップ」。パールのネックレスをデコルテに。そして、白のスカートを投入します。

ネイビーやチャコールグレー、黒が優先だった冬の着こなしに、白をプラスして、全身を明るく見せるだけで、一気に冬→春へと、気持ちもスタイルのイメージも大きく進みます。そうして更に、ネイビーを明るいネイビー、チャコールグレーをライトグレー、黒をベージュなど。ベーシックカラーの明度を上げていきます。そうしてやっと、春本番の色や素材にトライすると、気持ちも顔や髪のプレゼンテーションも、うまく新しい季節にフィットできるのです。

そんなわけで、今、大活躍しているのは白のミモレ丈プリーツスカート。冬のアウターや冬のトップスにもぴったりだし、この写真はスタジオで撮ったので素足にサンダルですが、タイツにローファー、パンプスでもOK。トップスはカシミヤのニットにしていても、完璧に春のスタイルになるので、とってもおすすめです♡ オンラインにはないようなので、高島屋シーズンスタイルラボに直接お問い合わせください!

大草 直子

季節が進んだら、こんなふうにTシャツと合わせる予定。歩いてきれい、揺れてきれい♡な、白のプリーツ、4シーズン活躍します。ミモレ丈であること、裏地がきちんと長いこと→そうでないと、スカートの長さはあるのに、脚がスケスケ、なんてことも。が、私的条件。あ、プリーツ細くないと、この繊細さは出ません!
チャコールグレーをライトグレーに。デコルテにパールを、と、毎年実践しています。ニットはジェームスパースのカシミヤ、パールはボンマジック。デニムは、アッパーハイツのリップスティック、色はトパーズです。
有機的なフォルム、深く、静かなパールホワイト。地金でつないでいるので、カジュアルにつけられます。たとえが良いかわからないのですが、年中日焼けしている私が、歯のホワイトニングを欠かさないのも、表情を明るく見せるため。それと同じ役割(笑)。ボンマジックのセット。