『やっぱり猫が好き』路線で描かれるVチューバー三姉妹ストーリー
2019年4月期で放送される連続ドラマのラインナップが揃ってきました。ここのところ、話題が集中するのは深夜帯ドラマ。そんななか、テレビ東京がまた新たな異色の作品を発表しました。キャストは全てバーチャルYouTuber。地上波のレギュラーでVチューバーが主役のドラマは史上初です。テレビ東京らしい攻めた体制も注目されます。
そのドラマとは『四月一日さん家の(わたぬきさんちの)』というタイトルの完全オリジナル。テレビ東京のレギュラードラマ枠「ドラマ25」で、4月期から毎週金曜深夜0時52分~1時23分に放送されます。
バーチャルYouTuber、通称Vチューバーの存在そのものが目新しくも、『バーチャルのど自慢』(NHK)や『バーチャルさんはみている』(ニコニコ生放送/TOKYO MX)といったVチューバーによる番組が地上波でも放送され始めるようになっています。国内だけでもいま、Vチューバー数は6000人超え。一番人気のVチューバーは約240万人のファンを持ち、再生回数は2億回に達する勢いだそうです(バーチャルYouTuberランキング2019年2月20日参照)。
とはいえ、出演するのはVチューバーのみ。30分尺のドラマとして成立できるものでしょうか。半信半疑で放送予定の1話の一部を拝見させてもらったところ、クスッと笑えるコメディが描かれていました。
テイストは例えるなら、80年代後半から90年初頭まで放送されていた『やっぱり猫が好き』(フジテレビ)。もたいまさこ、室井滋、小林聡美が演じた名ドラマを彷彿とさせます。個性の異なる三姉妹が主役であることがひとつ。それから、共に暮らす一室を舞台に、癒しと笑いが交わった日常会話が展開されるシチュエーション・コメディ形式のドラマであることが主な理由です。
『四月一日さん家の』の舞台は東京都江東区・門前仲町にある、一軒家。共同生活をしている三姉妹の長女・四月一日一花(わたぬき・いちか)役をときのそらが、次女・二葉(ふたば)役を猿楽町双葉、三女・三樹(みつき)役を響木アオが演じます。ときのそらと響木アオは既に活躍しているVチューバー。猿楽町双葉は今回、このドラマでデビューするVチューバーです。3人のキャラクターはそれぞれ愛され系、コミュ力(コミュニケーション能力)高め、リケジョ(理系女子)と設定されています。
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