中堅世代は“ひとり働き方改革”を進めるべき理由_img0
 

よりよく生きるためのマインドリセットを


働く中堅世代は入社して約20年。入社した頃は、バブルどころか高度経済成長を支えた世代が上司にズラリ。女性がキャリアを積むには、男性以上に頑張る必要があった時代です。ところが、働き方改革の実施により、長時間労働や休日返上は悪しきものとなり、今まであってなかったような有給休暇をとることが義務化されました。

国の政策だけではありません。私たちは年を重ね、子育てが一段落した人もいるでしょう。働き方が変わることでできる時間をどう過ごすかは、まだまだ続く人生の質に大きく関わってくると思います。

これまで、忙しくてあまりなかった“あいた時間”。なんとなーく過ごしていませんか? これからは自分の成長のために、あらためて考えてみてください。今回は、キャリアカウンセラーの北條久美子さんが、中堅世代が今、自分に問いかけるべき“時間の使い方”について指南してくれました。

2019年は、私も含めて中堅世代の女性にとって、働き方の大きな変革期になりそうです。政策によるものだけでなく、年齢や社会的な立場などを考えると、がむしゃらに動くだけでなく、これからの人生をどう歩んでいくか、少し立ち止まって考える時期なのかもしれません。そこで、いくつかの未来の自分の糧になる“時間の使い方”をご紹介します。


“ひとり会議”“ひとり合宿”をしてみる


これから自分はどんなふうになりたいか、どんな時間を過ごしたいか。未来の自分と向き合う時間を意識してとりましょう。

例えば、お気に入りのカフェにあえてひとりで出かけて、ノートを開きます。ぼーっとするだけでも素敵な時間ですが、自分がこれからやりたいこと、実現するために必要なことなどをつらつらと書き出すと、もっと有意義な時間に。書き出すのは、やりたいこと(=目的)、実現のためにするべきこと(=目標)、そしてそのために実行することや自分との約束。

時間があいたときに、と思っているとなかなか実現できません。「月曜日の朝」「新月の日」など、自分にアポをとって「ひとり会議」するのがおすすめです。また、ひとり旅は自分と向き合う最高の時間! 目的がある旅行でもいいし、なんにも決めない真っ白な旅行に、ノートを持っていくのもいいですね。


デジタルデトックスは未来につながる脳の休息


せっかくのんびりできる旅行に出かけても、スマホには仕事の連絡が届いたり、自分でもついついSNSに投稿したりと、デジタルから離れることは難しいものです。

現代社会ではちょっと覚悟が必要ですが、一切のネット環境から離れるデジタルデトックスは、絶えず働いている私たちの脳に効果てきめんな休息になります。常に新しい情報を求める脳をゆっくりと休ませ、副交感神経を優位にする。そんなリセット時間は、思った以上に快感で爽快で、夜はぐっすり眠れるはずです。

ただこのデジタルデトックス、完全に行うのは想像以上に難しいもの。自分の意志で行うのが難しければ、ネット環境が完全圏外になるのが売りの温泉や、宿のデジタルデトックスプランにあえて参加してもいいでしょう。

 
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