働き方改革を「残業カット」で終わらせないためにできること_img0
 

新元号も決まり、新たな気持ちで新年度がスタートしました! 同時に、「働き方改革関連法」がこの4月から施行されたのをご存じですか? みなさんの周囲では、どんな「働き方改革」が進行中なのでしょうか。

「働き方改革のおかげで、管理職になりたい女性がまた減っちゃって…」
こんなふうに語るのは友人の人事関係者。従業員数3000名以上のいわゆる大企業です。聞けば、働き方改革の影響で残業時間規制→部下の仕事を管理職が巻き取る→管理職が疲弊する→その姿を見て「あんなふうになりたくない」と思う女性が急増……、という負のスパイラルに陥っているそうなのです。

また、私がある企業で「イクボス」をテーマにワークショップをしたときのこと。こちらも従業員数1万名以上の大企業で、参加者は40~50代の管理職の男性が中心だったのですが、その時彼らから聞かれた言葉は「僕たちだってつらいんです」というもの。働き方改革の影響で部下は早く帰らせないといけない、一方で会社からは「イクボスになれ」と言われる、と。

ちなみにこのイクボスとは、「職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、 自らも仕事と私生活を楽しむことができる経営者・管理職」のこと。
(イクボスプロジェクト~NPO法人ファザーリング・ジャパンより)

つまり、管理職自身もワークライフバランスを実現している必要があるわけです。部下の仕事を巻き取って疲弊している状態では「イクボス」とは呼べないのですね、残念ながら。


私自身も、働き方改革に関連して思うことがあります。それは「女性がフレキシブルな働き方を選ぶとそれだけ育児・家事が女性に寄ってくる問題」です。

 
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