放送中の朝の連続テレビ小説『なつぞら』第6週(5月13〜18日)で、いよいよ清原翔さんが演じる柴田照男にスポットライトが当てられた。『なつぞら』OA直後に放送される『あさイチ』にも生出演し、情報番組のロケにも初挑戦。お茶の間に顔と名前がだいぶ浸透した最高のタイミングで公開される出演映画『うちの執事が言うことには』について話を聞いた。

『なつぞら』でブレイク!清原翔が目指す俳優像と26歳の気取らない素顔_img0
 

清原翔(きよはら・しょう) 1993年生まれ、神奈川県出身。身長185cm。血液型O型。2013年に『MEN’S NON-NO』(集英社)の専属モデルとなり、2016年より俳優としてのキャリアをスタートさせる。主な出演作は、ドラマ『いつまでも白い羽根』、『深夜のダメ恋図鑑』、『SUITS/スーツ』、『忘却のサチコ』、映画『リベンジgirl』、『PRINCE OF LEGEND』など。今後の作品に、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』(4/1〜放送)、映画『うちの執事が言うことには』(5月17日公開)、『HiGH&LOW THE WORST』(10月4日公開)がある。


『なつぞら』で演じる役は、十勝で牧場を営む柴田家の長男・照男。縁あって柴田家に引き取られたなつ(広瀬すず)と兄妹として成長するが、祖父・泰樹(草刈正雄)の、「柴田牧場の未来のために照男となつに結婚してほしい」という願いに振り回される。家族のために自分の感情は抑え続ける「これぞ長男!」という不憫な役を誠実に演じ、視聴者の心に存在感を示した。

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5月17日(金)には、『なつぞら』の前に撮影を終えていた映画『うちの執事が言うことには』がいよいよ公開された。彼が演じる衣更月蒼馬は、烏丸家第27代当主の烏丸花穎(永瀬廉)に仕える執事。清原さんの執事姿は、さすが「メンズノンノ」のモデル出身だけあって、圧倒的に様になっている。花穎の陰になり日向になるキャラクターのため、画面に映り込むシーンが多いことも眼福だ。とはいえ本人的には、なかなかの苦労もあったようで…。

「たしかに、画面にはたくさん映ってますけど、(花穎の)背後にちょっと映るだけでも、執事なのでものすごく重いティーポットを片手で持ち続けているので、腕がプルプルしてきちゃったり(苦笑)。あと、執事は動きながら言葉を発してはいけないというマナーがありますし、サーブするときに遠回りすることも多いので、すべての動きにおいて時間がかかるんです。それをそのままやっていたら映画の尺に収まらないので、現場の判断でどんどん動きを省いていくことになり、即座に対応していくのも大変でした。今までの役は演技だけで手一杯でしたが、この役で初めて作法や所作を意識しながらのお芝居を経験して、細かい動きの大切さを学びました」

衣更月と花穎の関係は、最初はギスギスしていたが、次第に信頼関係で結ばれていく。物語後半になるにつれ、衣更月の花穎に対する眼差しからは、清原さんから永瀬さんへの愛情のようなものが伝わってくるような気がした。

「可愛がってましたね(笑)。基本的にはストーリーの流れに沿って撮影が進んでいったので、会う時間が増えるにつれて、自然と仲良くなって。その関係性の変化が自然と表に出たのかもしれません」

26歳の清原さんに対し、永瀬さんは20歳。映画スタッフの証言によると、2人はまるで10代男子のように、キャッキャと仲が良かったという。

「冷静になるとけっこう年齡が離れていることに気づくんですけど、一緒にいるときは、年齢のことは忘れてました。冷静じゃなかったのかな…(笑)」

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牧場で働く不器用な青年や、寡黙な執事以外にも、短期間で様々な役にチャレンジしている清原さん。彼自身は、かねてより映画『ゆれる』が好きだと公言している。

「西川美和監督や、香川照之さんとお仕事をしてみたいです。香川さんが出演している『鍵泥棒のメソッド』も大好きですし、伊坂幸太郎さん原作の映画はほとんど好きで、なかでも一番好きな作品は『アヒルと鴨のコインロッカー』。中村義洋監督もめっちゃ好きっす。『ポテチ』もいいですよね。役でいえば犯罪者役もやってみたいですし、朝ドラみたいなヒューマンドラマを映画でもやってみたいです」

目指す俳優は? という質問に対しては「うわー」と苦悶。

「僕はまだ、その質問にうまく答えられないんですけど…。できることならですけど、可能性的な意味でですけど、『この人が出てるから見てみたい』と言われるような役者さんになれたらいいなと思います」

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最近はゴルフに夢中で、友人と会うのはもっぱら居酒屋。定番のオーダーは、お酒が「生(ビール)とレモンサワー」で、つまみは「お新香とフライドポテト」。このままどんどん売れっ子になっても、清原さんの気取らないキャラクターと、ちょっとフニャッとしたキュートな笑顔は、永久保存でお願いします!

<映画紹介>
『うちの執事が言うことには』

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日本が誇る名門・烏丸家の第27代当主で、頭脳明晰な烏丸花穎(からすま・かえい)は、父・真一郎の行方がわからず、急いで留学先のイギリスから帰国する。が、出迎えたのは新しい執事だという仏頂面の見知らぬ青年・衣更月蒼馬(きさらぎ・そうま)。父が遺した命令により、花穎は不本意ながらも衣更月と主従関係を結ぶが、二人の関係は微妙なまま。そんな中、花穎はある事件に巻き込まれる。次々に不可解な出来事が起こり、烏丸家に上流階級の陰謀が降りかかる中、花穎と衣更月は、烏丸家を守り抜くことができるのか―。人気小説を映画化、アイドルグループ「King & Prince」の永瀬廉の映画初主演作でもある。

原作:高里椎奈「うちの執事が言うことには」(角川文庫刊)
監督:久万真路 脚本:青島 武
出演:永瀬 廉(King & Prince) 清原 翔 神宮寺勇太(King & Prince) 優希美青 神尾楓珠 前原 滉 田辺桃子 矢柴俊博 村上 淳 原 日出子 嶋田久作 吹越 満 奥田瑛二
5月17日(金)全国ロードショー
配給:東映 ⓒ2019「うちの執事が言うことには」製作委員会


取材・文/須永貴子
撮影/衛藤キヨコ
構成/片岡千晶(編集部)

 

 
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