米倉涼子さんが見た、最新のおすすめエンタメ情報をお届けします。
日本語吹替版の声優として関わらせていただいているマーベルのシリーズが『アベンジャーズ/エンドゲーム』でついに完結します。前作の『インフィニティ・ウォー』では最凶の敵、サノスによって宇宙の生命の半分が滅ぼされてしまうという展開に。生き残ったキャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ホークアイ、そして私が声を担当しているブラック・ウイドウが、再び集結して“逆襲”に挑むというストーリーになっています。
バラバラの場所で普通の生活を送っていた彼らをまた集めるためのネゴシエーションが描かれていて、対立していたキャプテン・アメリカとアイアンマンが対面するシーンも。ホークアイとブラックウィドウの男女を超えた絆が感じられるシーンもあるので、思わずグッときてしまいました。ブラックウィドウに関しては立ち位置が上の方になっていて、もはや重鎮の貫禄を漂わせています。
アベンジャーズがズラリと揃うとやっぱり世界中の人気者が集合したような華やかさと迫力があって、まさにオールスター! という感じ! 平成最後の『アベンジャーズ』はヒーロー大集合で大サービス、楽しみに待っていた甲斐がありました。『エンドゲーム』を楽しむためには、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や前作の『インフィニティ・ウォー』は予習しておいたほうがいいかも。シリーズを全部観るのは大変ですが、この2本を観ておけばきっと世界観に入りやすいと思います。ネタバレ厳禁なので詳しいことは語れないのだけど、東京が舞台になっているシーンもあるので、よ〜く観てくださいね! とにかくものすごい情報量がエンドロールまでぎっしり詰まった3時間、今年のGWは10連休なので、エネルギー補充してから映画館に行くことをおすすめしますね。
今回あらためて感じたのは、アメコミヒーローの世界をリアルに感じさせる俳優たちのお芝居の力です。まったくレベルは違いますが、私も『ドクターX』の宇宙に行くシーンでグリーンバックを経験して、その大変さをちょっとだけ知ることができました。目の前に何もないグリーンバックであれだけリアルなお芝居を見せるのは、想像以上にものすごいこと! きっと大変なことを一緒に乗り越えた俳優たちは、アベンジャーズのように仲良くなっているだろうなぁ。そんなことに思いを馳せられるのもシリーズものの楽しさですね。
『アベンジャーズ』は私にとって、女優としてとても勉強になったシリーズであり、ひとりの観客としてはそれまでアメコミヒーローものを観なかった私に、新しい映画の楽しみ方を教えてくれたシリーズ。そんな思い入れのあるシリーズが完結するのはまだ信じられませんが、ブラックウィドウが主人公のスピンオフを期待しています!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
最強を超える敵・サノスによって、アベンジャーズのメンバーを含む全宇宙の生命は、半分に……。前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でその地球での壮絶な戦いから生き残った、キャプテン・アメリカ、ソー、ブラック・ウィドウ、ハルク、ホークアイ、そして宇宙を当てもなく彷徨いながら、新たなスーツを開発し続けるアイアンマン。ヒーローたちは、大逆転へのわずかな希望を信じて再び集結する。『アベンジャーズ』シリーズの完結編。
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