前回のドタバタ劇、本当は書くつもりはなかったのですが、ネタにして、楽しんでいただいたほうが、自分の中で事態を昇華できるかと思い、つまびらかに。以前にも、「実弟の結婚式にまさかの!?」を書きましたが、私の人生はこのようなことにこと欠かないようにできているのだな、と。

というわけで、気を取り直して、現地からのレポートを!

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写真家の在本彌生さんと正面玄関前、ウェッジウッド創立者のジョサイア・ウェッジウッド氏の銅像と3ショットの記念撮影を。

2日目は美術館、工場、ティーサロン、ダイニング、アウトレット……そして、オフィスまでもが広い敷地の中に併設されている、ワールド・オブ・ウェッジウッドの取材を(全貌はコチラ)。とにもかくにも白眉は所蔵80000点を有する美術館の圧巻のコレクション! 1759年からの(ウェッジウッドは今年で創立260周年を迎えます)アーカイブが一堂に会しています。時代ごとにまとめられている、見目麗しいアイテムたちを眺めるのはもちろん一興ですが、その後ろを流れているストーリーをうかがい、うならされるばかりでした。

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自分がこれまで抱いていたウェッジウッドのイメージを良い意味で覆されました。それくらいのバリエーション展開。260年の歴史にもビックリですが、その間、絶え間なく革新を続けてきたブランドであることが一目瞭然! 

特に創設者のジョサイア・ウェッジウッド氏の存在は本当におもしろい! ソーシャリストとしての志の高さ、アートと産業(技術)を融合をさせた事業家としての実力、地場産業をグローバル企業に育てあげたマーケティングやブランディングの才……どの角度から切りとっても興味深いのであります。

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工場の近くには運河が流れています。これはジョサイア氏が、できあがった製品をたくさん、安価で流通させるために開通させたもの。ウェッジウッド以外の工場にも利用してもらい、この地方の洋窯業発展に大いに寄与したとのこと。

取材時、ミュージアムやティーサロンやダイニングはイースター休暇でたいへん賑わっていました。使われている食器類はもちろんウェッジウッドのもの。日々の食卓の彩り方の参考にも!

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アフタヌーンティーが存分に楽しめるクラシックさとモダンさがミックスされた「ティールーム」。
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ティーテイスティングができる「エンポリアム」も人気。
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こちらの「ティールーム」限定で使われているシリーズ「パークランド」、クラシカルなのにモダンで、とても可愛いです。
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美術鑑賞やショッピングの合間に。イギリスならではのスウィーツほか、朝から夕方まで時間帯に合わせてさまざまなメニューが用意されている「ダイニングホール」。


この他、工場では実際にウェッジウッド製品ができる過程の見学やろくろ体験もできます。ロンドンから電車で約90分。ロンドンから日帰りでも充分に楽しめますが、私は1泊することをおすすめします。ウェッジウッド製品が生まれる地域の英国の原風景は本当に素晴らしく、「こんなドリーミィな場所が本当にあるんだな」と感動しました(乗り遅れ事件直後ということもあり、ゆったりとした時間の流れ方が心身に沁み渡りました笑)。ゆっくりと滞在することで、美しいものが育まれる環境とモノとの関係を、頭ではなくカラダで理解することができる気がするのです。

その際は、私が今回宿泊したワールド・オブ・ウェッジウッド近くにあるアッパーハウスでの宿泊をおすすめします。なんとこちらは、もともとジョサイア3世の邸宅だったのだそう(ゆえにウェッジウッドのアートピース的アイテムもさりげなく置かれています)。ガーデニング好きの母親を連れてきてあげたいと思ったほど、お気に入りの場所となりました。

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美しい田園風景を見下ろせる丘の上に佇んでいます。
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イングリッシュガーデンもお見事! 朝食はこちらのお庭を愛でながら。もう少し季節が進んだら、たくさんの花々が咲き乱れるそうです。
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朝の散歩時の幻想的な風景。小鳥のさえずりが最高のBGMでした。