肌についてのお悩みやコスメについてのあれこれを専門家や美容のプロがアドバイス。今回は、気になる化粧品の成分と成分表のチェックの仕方についてお答えします。

写真:shutterstock

さっぱんさんからの質問

Q. 化粧品の裏にある成分表を見るときのポイントが知りたいです


化粧品の裏に書いてある成分表って見てもさっぱりわからないんですよね。でも、最近、化粧水をつけると肌がピリピリすることもあって、自分でも選ぶ知識は得たほうがいいのかな、と感じています。といっても成分表の見方すらわからないのですが……。



教えてくれたのは、ビューティサイエンティスト・岡部美代治さん

A. 配合量の多い順に成分が記載されています。


全成分表示の目的は自分の肌に合っていない成分が配合されているかどうかを確認するためにあります。もし医療機関の診断でアレルギー成分を言われたら、その成分は微量配合でもアレルギー反応を起こしてトラブルとなる危険性があります。

消費者がそのようなトラブルを避けるために、全成分表示の義務があるのです。決して全成分表示をみて化粧品の優劣を判断する目的ではありませんし、化粧品処方の専門知識が無いと読み解けないと思います。
といっても、どのようなことが明記されているのか、は皆さんも知っておいたほうがよろしいかと思います。表記についての基本的なルールをご紹介しましょう。

● 表示のルール
基本は、配合量の多い順に記載されています。ただし、配合量が1%以下であれば順不同で良いとされています。その場合、メーカーの方では美容成分のように訴求したい成分から記載する場合がほとんどです。
化粧水で肌がピリピリする場合には、原因としてエタノールの可能性がありますので、エタノールが上の方に記載されていればエタノールの入っていない化粧品か後ろのほうに記載されている化粧品を選んでみましょう。
(ただし、エタノールが原因でない場合もあり、その場合はサンプルを試して購入するようにすれば良いと思います)。

また、美白成分がメインになる美容成分などは、そのアイテムの特長になるわけですからたくさん入っていると思われる方が多いようですが、医薬部外品の美白成分は枠外に有効成分として記載されます。そうでない時は一般の美容成分と同じように記載されます。1%以上であれば前の方に記載されますが、そうでない場合は1%以下の成分として上位の方に特長とする成分を記載するのが一般的。ですが、メーカーのポリシーによって違います。いずれにしても美容成分は量が多く入っていれば良いとは限りません。

化粧品は継続して使い、安全性と有効性を考えてつくられているので、配合には必ず何らかの意味あると受けとてめて良いでしょう。それだけにメーカーは開発姿勢や品質管理において消費者への信頼度が重要となります。


● 全成分表のチェックの仕方(化粧水の場合)
たとえば化粧水の場合、精製水が一番最初に記載されています。そこで次の2~3番目の原料を見ると、しっとりタイプかさっぱりタイプか予測することができます。

いずれも保湿成分ですが、
グリセリンが上に記載されていれば =しっとりタイプ
エタノール、BG、ペンチレングリコールなどの場合 =さっぱりタイプ
の可能性が高いです。

でも、全成分が感触や効果に関係しているので、全成分を読み取るのは非情に難しいです。むしろ全成分を気にするより、肌感度をあげて気持ち良く使え、肌効果の実感を感じるものを選ぶようにしてください。皆さんの直感はあながち間違っていないと思いますよ。
 

PROFILE
  • 岡部美代治さん(株)コーセーの研究所を経て(株)アルビオンにて商品開発、マーケティング等を担当。2008年独立し、現在は美容コンサルタントとして活動。商品開発、美容教育アドバイスなどをおこなう他、講演・セミナーの依頼や雑誌取材なども多い。
(この記事は2017年9月13日の再掲載です)
構成/八木啓子 

 

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