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「子どもが大好きな、おなじみの3品でいい」


子どもの仲良しの友達を何人か家に呼ぶとき、どんなメニューが一番喜ばれるでしょうか? 料理研究家の城川朝さんはアメリカ在住経験が長く、100回以上ホームパーティをこなしてきました。城川さんは、「子どもが大好きな、ふだんからなじみのある料理を3品作ればOK!」と言いきります。子どもから大人までみんながリラックスして楽しめるコツを、著書『ラクしておいしい あつまりごはん』(講談社)から紹介していただきます。
 

 

メインは大盛りで、見た目にインパクトを! 


城川さんの2人の娘さんも、よく友人家族と集まっているそうです。小さな子がいるので自宅派ですが、メニューと段取りはいつも悩むとか。お金をかけすぎたり、慣れない料理で失敗したりするだけでなく、「忙しくて事前準備なんて無理」というママも多いはず。でも、ホームパーティのお料理はもっと簡単、気楽なものでいいんです。
大人と子どもが一緒に集まるにぎやかな会は“楽しい”がキーワード。「料理は時間差をつけず一度に出す」「なじみのある味つけ」「見た目がポップでお腹にたまるもの」がポイントなので、主菜は大皿にドカンと盛って♪ スープなどは、おかわり用に多めに作ってもいいでしょう。


メニュー選びのポイントは?


① 最初にメイン料理を決める
「子どもが多い日」「女友だち同士」「男性が多い日」「シニアが多い日」など、家に来るメンバーを思い浮かべて、自分の得意料理か相手が好きそうなものを選びます。

② 副菜は主菜と差がある味つけに
辛い、酸っぱいなど、主菜と異なる味つけにすると食べ飽きません。歯ごたえのある主菜には、ソフトな口当たりの副菜を合わせるなど、メリハリをつけて。腹ぺこメンバーならごはんものもおすすめです。

③ デザートは作りません
子どもが多い会の時は、近所のおいしいスイーツを買っておいても。手みやげで重なることもあるので、親しい間柄なら「おみやげはフルーツかケーキをお願いしていい?」と頼んでしまってもOKです。


子どもが目を輝かせるえび天のメニュー


のり巻き風えび天ごはんは、子どもたちから「かわいい!」と歓声があがる一品。ラップで作れて、巻きすがいらない点も便利です。きゅうりは豪快に一本ずつどうぞ! レンチンで作る蒸し鶏のサラダはおなじみのマヨネーズ味だから、大人も子どもも楽しめるメニューです。

主菜
・えび天ごはん
副菜
・きゅうりの丸ごと浅漬け
・蒸し鶏のサラダ
 

きゅうりの丸ごと浅漬け

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 材料(6本分)
きゅうり 6本
塩 小さじ1

A
|砂糖 小さじ1
|酢 小さじ2
|昆布(1cm幅に切る) 7~8cm

 作り方 
1.きゅうりは両端を切り、塩をこすりつける。ポリ袋に入れ、Aを加えて口を縛り、転がしながらよくもみ込み、1時間ほど室温におく。
2.竹串などを刺して器に盛る。

 

蒸し鶏のサラダ

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 材料(作りやすい量)
鶏胸肉(皮なし) 2枚(500g)
塩、こしょう 各少々

A*
|セロリの葉 1本分
|玉ねぎ 少々
*Aの野菜は皮や野菜の切れ端でもいい

酒 大さじ1
卵 2個
玉ねぎ 1/4個
セロリ 1本
きゅうり 1本
ミニトマト 10個
レタス 3~4枚

B
|マヨネーズ 大さじ6~7
|塩、こしょう 各少々

 作り方 
1.鶏肉に塩、こしょうをふる。耐熱皿にAの野菜を敷いて鶏肉をのせ、酒を回しかけ、ラップをして電子レンジに4分かける。取り出して返し、さらに2~3分かけて冷ます。
2.卵は水からゆで、沸騰したら中火で10~12分ゆでる。冷水に取って冷まし、殻をむいて、一口大に切る。
3.玉ねぎは粗みじん切りにし、セロリは斜め薄切りにする。きゅうりは縦半分に切り、斜めに5mm幅に切る。
4.ミニトマトはへたを除いて縦半分に切る。レタスは食べやすくちぎる。
5.鶏肉が冷めたら1cm幅のそぎ切りにし、さらに1枚を3等分に切る。ボウルに入れ、2、3、Bを加えてあえる。
6.レタスを器に敷き、5を盛り、ミニトマトを散らす。

 

えび天ごはん

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 材料(24個分)
米 2合(360ml)
焼きのり(全形) 2枚
えび(無頭、殻つき) 中24尾
天ぷら粉 大さじ2
衣 天ぷら粉 大さじ6
水 大さじ8
しょうゆ 大さじ2
砂糖 大さじ2
片栗粉、水 各小さじ1
揚げ油 適量

 作り方 
1.米は洗ってざるに上げ、30分ほどおき、普通に水加減をして炊く。
2.広げたラップにご飯の半量をのせて包む。両端をねじって留め(a)、20cm長さの棒状に丸める。もう1本も同様に作り、冷ましておく。
3.えびは殻と尾をむき、背わたを除く。水けをふいて天ぷら粉をまぶす。
4.衣を作る。分量の水に天ぷら粉を加えて、さっくりと混ぜる。
5.揚げ油を170℃に熱し、えびを4にくぐらせながら入れ、カリッとするまで1分ほど揚げる。えびの中心を箸で持って油の中に入れると、きれいに丸くなる。
6.小鍋にしょうゆと砂糖を入れて煮立て、水溶き片栗粉でとろみをつける。
7.新しいラップに焼きのり1枚を広げ、ラップを外した2をのせてのりで巻く(b)。もう1本も同様に巻き、1本を12等分に切る。切り口を上に器に並べ、5をのせて6のたれをかける。

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(a) 

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(b)
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城川 朝

外資系航空会社のキャビンアテンダントを経て、結婚。10年以上にも及ぶアメリカ生活で、大好きな料理を本格的に学ぶ。現地ではスクールの講師として教えるまでに研鑽を積み、のべ100回以上ホームパーティをこなした経験を持つ。帰国後、西荻窪で料理教室を主宰。テレビや雑誌で活躍してきたが、現在はキッチンツール開発と著書の製作を主としている。40代となった2人の娘たちは、共働きのあわただしい生活の中でも友人たちを招き、ともに過ごす時間を大切にしている。忙しい人が、もっと気楽にリーズナブルに、みんなと楽しめるレシピとアイディアを伝えたいと、この企画がスタートした。著書に『忙しい人の家族ごはん』『夫婦ふたりのシニアごはん』(ともに講談社)、『もっと野菜が食べたいから まずはゆでる!』(NHK出版)などがある。

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『ラクしておいしい あつまりごはん』

著者 城川 朝 講談社 1300円(税別)

家族や友だちとのホームパーティで、何を作るか悩んだことありませんか? 「レパートリーが少なくて、人をもてなす自信がない」というあなたに朗報!! 当日朝に買い物して、たった3品でゲストに喜ばれる最高のメニューを教えます。
同時進行せずに1品ずつ仕上げるタイムスケジュール付きだから、料理が苦手な人でも、1~2時間でおもてなし料理を3品作れます。
また「女友だち同士」「男性が多い日」「シニアを招く日」「子どもが多い日」など、シチュエーションごとにメニューがあるので、組み合わせを迷いません!
著者の城川さんがオススメするのは、「主菜1品+副菜2品の3品メニュー」。親しい人たちと楽しむ料理はいつもの延長で作れるから、「おもてなし」ではなく、「あつまりごはん」と名づけました。「1品ずつ仕上げればあわてない」「自分が作れそうな料理でOK」「品数でなく1品を多めに」など、気楽なホームパーティのコツが分かります

『ラクしておいしい あつまりごはん』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>

写真/青砥茂樹(講談社)
(この記事は2019年5月18日時点の情報です)

出典元:https://kurashinohon.jp/189.html

・第1回「2時間で3品完成!シニアが多い日のおもてなしレシピ」はこちら>>