こんにちは、ファイナンシャルプランナー・コラムニストの西山美紀です。
さて、「お金を貯めている人」というと、どんな人を思い浮かべますか?
そう聞いてみると、多くの人から「家計簿をきちんとつけられる人」という答えをいただきます。ところが、忙しかったり、面倒なことがニガテだったりで、家計簿がどうしてもつけられない人も多いもの。いや、「私は家計簿をしっかりつけられます♪」と胸を張っていう人には、なかなかお目にかかりません。

 

「家計簿をつけられない=お金が貯まらない」、というのは、実は間違い。これまで何百人もの方に取材をしてきましたが、「家計簿をつけずにお金を貯めている人」は多くいました。ファイナンシャルプランナーなどお金に関する仕事をしていても、プライベートでは家計簿をつけていないという人も意外とたくさんいるんです。

そんな「家計簿をつけられない人」が、お金を貯められるようになるステップを3つお伝えします。
 

ステップ1 とにかく「先取り」で手取り月収の1割を貯める


「家計簿をつけないと無理だ」と思う前に、何はともあれ、先に貯めてしまいましょう。目安は手取り月収の1割。手取り月収が20万円の人なら2万円を、お給料が入ったと同時に貯めてしまうのです。「朝起きたら、顔を洗う」というぐらいのルーティンで。

貯めている人にとっては「当たり前のこと」だと感じると思うのですが、貯めていない人は、先のばしにしてしまいます。「先取りで貯めるのはいいんだろうけど、そのうち…」「今忙しいから、ヒマになったらやろうかな…」という心の声。そうしているうちに月日は流れ、貯めている人と貯めていない人の差はどんどん開いていってしまいます。

残業の量などにより、月によってお給料が1万円くらいは増えたり減ったりということがありますよね。ですから、1万円程度を先取りで貯めて、毎月使えるお金が1万円減ったとしても大丈夫。それならそれで、なんとかやりくりしていけるはずです。

まずは「手取り月収の1割」、難しければ「まずは1万円」を毎月先に貯めて、残りを使うようにしてみてください。

貯蓄には手間をかけたくないので、銀行の自動積立定期預金(毎月決まった日に、自分で決めた金額を自動的に無料で定期預金にしてくれます)か、勤務先の財形貯蓄に申し込むのがおすすめです。

 
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