イタリア・シチリア島に暮らす佐藤礼子さんの著書『イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ』から、「レモンと小えびのリゾット」の紹介です。
地中海に囲まれたシチリアならではのレモンたっぷりのリゾットです。
イタリア米がなくても日本のお米でOK! 本格的なリゾットに
鍋にオリーブオイルと玉ねぎを入れしんなりさせたら、お米を洗わずにそのまま加えます。全体にオイルがしみると、米が透明に光ってきます。
このリゾットは、トマトの戻し汁がブロードのかわり。レモン汁も加えるので、爽やかな香りが食欲をかきたてます。
最後にイタリアンパセリとレモンの皮のすりおろしもたっぷり加えて、目にも鮮やかな、シチリアらしい一皿の出来上がりです。
●動画で作り方が見られます!
レモンと小えびのリゾット
材料(2人分)
イタリア米(洗わない)……150g(イタリア米がなければ日本の米で)
むきえび……100g
玉ねぎ(みじん切り)……1/4個
オリーブオイル……大さじ1
白ワイン……20cc
レモン汁……20cc
塩……小さじ1/2
ドライトマト……10g
ドライトマトのもどし汁……適量
レモンの皮……1個分
イタリアンパセリ(粗みじん切り)……大さじ1
黒こしょう……少々
作り方
1.玉ねぎはみじん切りにする。鍋にオリーブオイル、玉ねぎを入れ、しんなりするまで弱火で炒める。
2.イタリア米を加え、中火で炒める。全体にオイルがしみて、米が透明にひかってきたら、白ワインを加え、アルコールをしっかりとばす。弱火にしてレモン汁、塩を加えてひと混ぜする。
3.ドライトマトはせん切りにして熱湯500㏄(分量外)に15分つけてもどす。ドライトマトともどし汁を米のひたひたまで加える。
4.水分がなくなってきたら、さらにドライトマトのもどし汁を少量ずつ数回に分けて加え、米の上が少し見える水分量を保ち、かき混ぜながら米がもどし汁を吸収するまで煮る。
5.えびは塩水(水1Lに対して塩10g)で軽くゆで、水けをきる。
6.4を10分ほど煮詰めたら、5を加える。アルデンテになったら、レモンの皮のすりおろし2/3量分を加え、ざっくりと混ぜる。
7.器に5を盛りつけ、黒こしょうをふり、イタリアンパセリと残りのレモンの皮のすりおろしをかければ出来上がり!
佐藤 礼子
東京都生まれ。イタリア料理人・イタリア菓子職人を経て、洋菓子の商品開発やカフェレストランの店舗企画などに従事。2004年イタリアに渡り、スローフード協会がコーディネートする料理学校に通いイタリア全土の郷土料理を学ぶ。2005年からはシチリア島の最西端トラーパニに住む。地元の人との交流を深めつつシチリアの食文化、郷土菓子や郷土料理を研究しながら、食に関する旅のコーディネートや通訳などで活躍している。シチリアと日本の両方で開催する料理教室も常に人気。2012年イタリア政府公認オリーブオイルテイスターを取得。 シチリアの一番好きな季節は「初夏(シチリアでは5~6月)。アプリコット、プラムなど、シチリアの太陽をたっぷり浴びたフルーツがメルカートにたっくさん!」。
『イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ』
著者 佐藤礼子 1400円(税別) 講談社
さっぱり、シンプル、意外な組み合わせ…イタリアンの常識が変わる絶品レシピ43。
ヨーロッパでいま最も注目されている「もうひとつのイタリアン」!
イタリア南部に浮かぶ島、シチリアの家庭料理と島の魅力がまるごと詰まったレシピブック。現地に住む著者による、日本で手に入る食材で再現できる家庭料理を紹介。現地に7年住み、マンマ料理をとことん研究しつくした著者だからこそ紹介できるものが満載の一冊。
『イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ』のほか、料理、ファッション、ダイエット・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>
出典元:https://kurashinohon.jp/82.html
・第1回「シチリアの定番の味!「えびとアーモンドペーストのパスタ」のレシピ」はこちら>>
・第2回「まぶして焼くだけ「鶏肉のグリル・オレガノ風味」の作り方」はこちら>>
・第4回「シチリアのマンマの味!「牛肉のカツレツ パレルモ風」のレシピ」は7月27日公開予定です。
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