そしてもう一つ指摘させていただきたいのは、変化したのは友人だけでなくyacosoさん自身もである、ということです。自分自身も変わっていっているのですよ。

 

ならば、新たに合う人を探しに行けばいいだけのこと。人というのは常に変わっていくものですから、自分も友人も変化していくのは当然のことなのです。いろんな人と出会い、合わなければまた新たな人に出会いに行けばいい。「そんな次々乗り替えていくようなこと……」と思うかもしれませんが、時間は有限ですから、合わない人に執着する必要は、私はないと思っています。何より、血縁は選べないけど友達は選べるんですから。yacosoさんが望めば、きっと「合う」と感じられる友人に出会えるはずです。

ただ、正直に言いますと「親友」というのはそんなに多くはできないものです。私は、親友というのは、自分が死ぬときにそばにいてもOKな人、だと思っています。どんなに一緒にいて面白くて楽しい人でも、自分が死ぬときそばにいてもOKかというと、それはまた違ったりしますよね。ぜひ一度、そんな視点でも考えてみていただけますか。そして、その一面にフォーカスして合う人を探しに行けば、なかなか出会うのは難しいでしょうが、でも深いところで「合う人」も見つけやすいのではないかと思います。

ちなみに私には、そういう意味での親友は2人います。でもその2人に、自分のすべてをさらけ出しているかといったら、そういうわけでもないのです。

もしかしたらyacosoさんに見えていないだけで、もう親友はいらっしゃるのかもしれません。私にもそういう経験はあります。夫の葬儀のときに地元の友人が会いに来てくれて、夫には会ったことがないのに我が事のように泣いてくれて、その姿に心を大きく動かされましたし癒されました。もちろん、そのように来てくれる友もいれば、相手が助けを求めてくるまで待つ友もいます。私にはそのどちらも大切な友人です。自分が望めばそういう友が見えてくるでしょうし、探しに行けば見つかるとも思います。ですから「子どもがいないから」と自分で自分にレッテルなど貼らず、どうか心を開いていってくださいね。

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 取材・文/山本奈緒子

 

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