ホリスティック医療の観点から、とくに腸と心を整えることを重視している「まいこホリスティック スキン クリニック」院長の山崎まいこ先生。そして、月をベースとした占星術を生み出したことで大人気の占星術師・Keikoさん。医学と占星術、立場は違えどともに「波動」「心地良さ」を非常に重視しているという共通点をお持ちです。おろそかにすると、健康だけでなく運も手放してしまうという「波動」や「心地よさ」を感じ取る私たちに備わった直感力。今回、それぞれの視点から直感力の正体について語り合っていただきました。

 

山崎まいこ
ホリスティック スキン クリニック院長。滋賀医科大学卒業後、大阪市内の大学病院やクリニックで形成外科、皮膚科、美容皮膚科院長などを経て、2017年に開業。また、米国Nutrition Therapy Institute日本校を卒業している。「美しい肌を生み出すには腸内環境を整えることが大切」と考えており、著書に『腸とこころをととのえる 美しい肌が生まれるところ』(ワニブックス)がある。

Keiko
1963年生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。(社)ルナロジー協会代表理事。占星術師。実業家。(株)電通退社後、「占星術は占いではなく、星のエネルギーを読み取るスキル」というポリシーのもと、独自の切り口で開運情報の提供を開始。政財界・芸能界にもファンが多く、メルマガ購読は7万人を超える。「Keiko's Power Wish Academy」では毎月新月・満月の日に願いを叶える効果的な文章の書き方(パワーウィッシュ)を天空図つきで解説中。著書に『パワーウィッシュノート2020』『引くほどに運とチャンスの連鎖を生み出す Power Wish Activating Cards』(講談社)など著者多数。

 

言葉や思考には目に見えないパワーが存在する


Keiko 美肌と心ってすごくつながっていると思うんですけど、「この方の不調は心からきているな」という患者さんには、先生はどういったアドバイスをされているんですか?

山崎 最初は私のほうが、「なぜこの方はこのような不調に陥っているのだろう?」といろいろ質問をして、不調の裏側に隠されているものを探ろうとしますね。本当は何に悩んでいるのか、どう改善したいと思っているのか……。さらに、患者さんの段階も見極めようとします。

Keiko 段階?

山崎 はい、何でも素直に受け入れられる段階にあるのか、あるいは何かに固執してしまっている段階なのか、など。そこが分からないと信頼関係を結ぶのが難しいですから。信頼関係を結べると治療も格段に上手くいくんですね。だから私と患者さんの信頼関係を妨げているものは何なのか、それを一番に探るようにしているんです。

Keiko なるほど。先生は著書に「それぞれの臓器、DNA、そして言葉や音にも波動が存在している」と書かれていましたけど、波動が合うと信頼関係は結びやすいですよね。

山崎 そう思います。だから私、植物にも話しかけたりしているんです。

Keiko 私も! 絶対に通じますよね。私の家に、なぜか一部にしか葉っぱが出てこない観葉植物があったんです。それで「ねえ君、ここにも生えてくれないかな?」と声をかけていたら、そこからはやっぱり生えてこないんだけど、今まで生えていた葉っぱの根本が、生えていない部分にまで伸びてきたんですよ! 何とか私のお願いに答えてくれようとしたんだと思います(笑)。

山崎 思考や言葉は波動を大きく動かしますよね。

Keiko 先生が波動に興味を持たれたきっかけは何だったんですか?

山崎 さかのぼって考えると、母親の影響が強い気がします。私が子供の頃、嫌なことがあって愚痴ったりすると母はよく、「それは自分が招いているんだよ」と言っていたんですね。「自分の心が乱れているからそういうことに出会うんだよ」とか、「今、アナタが成長するタイミングだから出会うべくして出会っているんだよ」とか。

Keiko 私の母親と似ています。私の母はそこまで論理的には言わないんですけど、どこかそういう波動の摂理みたいなことが分かっている感じでした。今年90歳で、波動なんて言葉も知らないぐらいなんですけど。

山崎 私の母も、別にスピリチュアルなことをやっていたわけでもなかったんですけどね。でも私は母の話を聞きながら、科学的にも何かそういうものはあるんじゃないかな、と思っていたんです。

美しく波動の高さが感じられるお二人の著書。左から・『パワーウィッシュノート2020』Keiko著、『美しい肌がうまれるところ』山崎まいこ著

 

話さなくても「今怒っているな」
と何となく分かるのはなぜ?


Keiko それが波動だった、と。患者さんにはどのように説明しているんですか?

山崎 これは科学的にも分かっているんですけど、この世に存在するすべての物質は目に見えないほど小さい単位の量子から成り立っていて、それぞれの量子は全て振動しているんですよ、とまずお伝えします。その振動がまわりに波を起こしているわけです。ここまでは科学の授業で聞いた覚えがあるのではないかと思うのですが……。

Keiko  あります、あります。

山崎 だけどその震え方となると、全てのモノは量子の集合体ですから、どの量子と量子が合体しているかによって全て違ってくるんです。たとえば水面に何か刺激が加わると、波って伝播していきますよね。それと同じで、臓器もDNAも、言葉も音も、目には見えないけどすべて波を出しているんです。

Keiko その波の周波数によって、引き合うものが変わってくるわけですね。

山崎 そうです。それぞれの波には固有の動きがあって、それを周波数と言うんですよ、とお伝えしています。

Keiko そしてその波同士が干渉し合っているんですよね。

山崎 ええ、そこからは患者さんには、たとえ話で説明するようにしているんです。たとえば家族だったら、話さなくても後ろ姿を見ただけで「今怒っているかも」とか分かることがありますよね。それってよくよく考えたら何で分かるのか不思議じゃないですか? 他にも、初対面なのに「この人とは気が合いそう」と感じたりした経験を持つ方は多いと思うんですけど、それって波動の影響もあるんですよね、……という感じでご説明しているんです。

Keiko 料理にも波動ってありますよね? 私、子供の頃から母の料理を食べると母の体調が分かったんです。「あれ?」と感じたときは、聞いてみるとやはりちょっと体調が良くなかったりして。

山崎 絶対関係していますね。

 

波動を感じ取る力は生存本能でもある


Keiko 波動を感じ取る敏感さって、人によって違いますよね。

山崎 すごく違います。「ん?」と引っかかるとか、「心地いい」と感じるとか、自分の感覚を信じている人は、波動を感じ取る力が強いんだと思います。でも本当は誰しも持っているものだと思うんですけど。

Keiko 生きていくうえで、波動を感じ取るってすごく大事ですよね。それは生存本能でもあるから。「この先に行ったら危ない」という感覚って、波動を嗅ぎ取るのと同じことですもんね。それが「五感」なのかもしれないですけど。

山崎 たしかに、もう一つの五感という感じですよね。

Keiko それは直感とほぼイコールでもあると思うんです。私はよく「直感を高めるためにはどうしたらいいんですか?」と聞かれるんですけど、直感を高める必要なんて実は全然なくて。直感て五感の集合体だから、五感をそれぞれ高めていけばいい、とお答えしているんですよね。

山崎 なるほど。

Keiko 五感が高まると波動なんてすぐ分かるようになるし、直感だって研ぎ澄まされてくる。全ての元は五感なんですよね。

山崎 やっぱり直感は鋭いほうが、占星術的にもいいですか?

Keiko ええ、そのほうが運が良くなります。運も波動ですからね。運とかチャンスを引き寄せてくれるものって非常に高い波動を持っているので、それが分からないとちょっと残念なことになっちゃいます(笑)。

山崎 波動があるんだ、と気づくだけでも違いますよね。そうすると自分の発する言葉も振る舞いも、そして選択も変わってくるはず。そうなったら、本当に日々が全く違ってくると思います。