五番街の繁華街に突如現るゴシック様式、セント・パトリック大聖堂。聖パトリックデーにはアイルランドの緑で埋め尽くされるそう。

ミモレ読者の皆さん、こんにちは!
昨年「母とヨーロッパへ行く」という旅のお話をさせていただいた太田篤子です。この度、再び旅についてのあれこれを何回かにわたってお話させていただくことになりました。またまたよろしくお願いいたします!

今回は、題して「ひとりニューヨークへ行く」。
そう、今回は母とも一緒ではなく、行き先もヨーロッパではなく「ひとりアメリカ」です。母との年1回のヨーロッパ旅行に加え、可能性があるなら、少し無理してでももう一回行きたいという気持ちになりました。その大きなきっかけは、子育てが終わったこと。下の娘がこの4月から晴れて社会人となったのです。そうです、教育費から解放されました!(笑)

私が毎年、母と海外旅行に行けるようになったのは約10年前です。それまではフルタイムの仕事に加え、2人の子供たちの世話、夫が瀕死の重傷を負っての看病など、物理的に日帰りの旅行さえ難しい時期が長く続きました。きっと、暗い顔をして家族や周りの人に当たり散らしていただろうなあと反省と共に思い出します。

しかし、夫も元気になり、子供たちも大学生と高校生になったくらいの頃、その環境もプラスに働いたのでしょう、意地を張って頑張るのをやめました。「仕事で休みが取れないから行けない」「家族に迷惑がかかるから行けない」とできない理由を数え上げ、人の目を気にしたり、生活環境のせいにしたりして、大好きな旅に出ないで不機嫌でいる状況を自分で選んでいることに気づいたのです。誰かにしがみつかれて行かないで! と言われているわけではない。もっと言うなら、幸せになるのも不幸せになるのも自分次第だなと。

セントラルパークから見上げた摩天楼。こんなに細長いビルが建設中。地震大国の日本ではまず考えられませんよね。

笑顔で、周りの人や環境に感謝の気持ちを持って好きなことをしようと心を入れ替えました。 まあ、実際には、旅と仕事と主婦の日常業務とのバランスには頭を使いましたし、悩みもしました。でも、そこまで悩んだ人(私)だったらきっと自分のやりたいことと、普段の業務とのバランスの取り方も相当できているはずよ! と思うようにしました(笑)。

実際に、私の友人のお母様は、かつて、中3の受験生の彼女を説得して、単身1ヵ月の語学留学(これは勇気ある!)にアメリカへ旅立っていったそうです。でも、友人曰く「びっくりはしたけれど、母がそうしたいと言えば頑張って!と思った。特に、大人になった今では当時を思い出しても本当によかったなあと思う」のだそう。ほ~らね! こういうことなんですよ!笑(ちなみに、こちらのお母様は60代でまた1年間の留学をされています。こうでなくちゃ!)

 
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