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【熊倉正子】「“似合う服”を見つけるには、“似合わない服”をまず買わないこと」

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ミモレの連載でも、その一本筋が通っているところに多くの共感を集める熊倉正子さん。ファッションにおいても、職業的な面からその時のトレンドは敏感にキャッチしつつも、「好き」の基本は若い頃から一貫してシンプル&ミニマル。そんな“スタイルのある人”、熊倉正子さんのリアルなコーディネートとは? シャツ、レーススカート、デニム……愛用のアイテムを使った着こなしを披露していただきました。

シャツ、バッグ/エルメス、デニム /レッドカード、アイウエア/mE eyye、靴/アルバロ

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プリントシャツで魅せる万能コーディネート


’80年代に日本初のラグジュアリーブランド専門PR会社を立ち上げたことだけでなく、ご自身の飛び抜けたセンスと着こなしから、幾多の雑誌でもひっぱりだこだった熊倉さん。実はその頃から、好きなものも好みのスタイルさえも、あまり変わってないそう。「もちろん’80年代は当時の流行であったヴィヴィッドな色の服を着たり、’90年代は子どもが生まれたことや仕事上の立場から、よりコンサバな着こなしだった、などの変化はあったけれど、シンプルでミニマルなものが好き、という基本はずっと変わっていません」

その言葉を裏付けるように、今回紹介していただいたコーディネートのほとんどのアイテムは、10年以上愛用しているものばかり、というから驚く。「このエルメスのシャツは、祖母から譲り受けた品。バーキンは’80年代前半に購入したもの。もうすっかりボロボロですけど(笑)。デニムはエストネーションで試着して気に入り、購入したレッドカードです。プリントのシャツは華やかにまとまるので、ビジネスミーティングにはもちろん、友人とのランチやリゾート先でも使えてすごく便利。そういう意味でも案外よくコーディネートに登場するアイテムです」

では熊倉さんがファッションで参考にしているものは?と尋ねると「建築やデザイン、ガーデニングからタブロイド的情報まで、全てインスタグラムね」とやや意外な(?)答え。でもそんな旬の情報を常にアップデートすることも、時代を捉える感覚磨きのひとつなのかもしれない。

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