スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

【大草直子】演歌のように継がれるJ&M DAVIDSONのカーニバル_img0

ブランド名に創業デザイナーご夫妻の名前を冠したことでも知られる、イギリスのブランド、J&M DAVIDSON。J&Mは、イギリス人のジョンと、フランス人のモニク。本当に仲が良く、お互いの才能をリスペクトし合っている2人は、私の理想のカップルでもあります。そうそう、世界の都市伝説をここで。「ロンドンの男とパリの女」の組み合わせが、ビジュアル的に世界で1番美しい――。とは、パリでよく聞くストーリー。あ、当該の本人たちが言っているのかしら。話が逸れました。

その大好きなカップルが立ち上げたJ&M DAVIDSON。今は、マーク・ジェイコブスのバッグデザインなどを手掛けたデザイナー、ケイティ・ヒリヤーがディレクターに就任しています。ジョンとモニクのライフスタイルから生まれた名品たちが、彼女の完成や美意識で、また違った魅力を放つ様を、前シーズンから見ていましたが。私は、断然今シーズンのコレクションが好き!

特に、可能な限りコレクションしているカーニバル♡ これは、モニク本人から聞いたのですが、「仕事が終わった夏の夜、ほんの少しの荷物だけを持って夜遊びに出かける時。そのためのバッグをデザインした」そう、カーニバルはその名の通り、華やかで楽しいバッグ。その名品中の名品を、ケイティがアップデート。フリンジを細く長く、そしてハンドルのチェーンを太く。ああ、これだけで、カーニバルが新しく。すごいなあ。素晴らしい才能。

ワンピースにもデニムにも。とにかく何にでも合うので、最近かなりの頻度で持っています。世代や時代を超えて愛される演歌が、その後、様々な形で歌い継がれていくように、こうしてアップデートされていくんだなあ♡ ちょっと違いますか(笑)!?

大草 直子

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「おさかなくわえたどらねこ」的な? 念仏坂で持つ、カーニバル(笑)。カットソー/ベルベット スカート/プラステ ネットバッグ/メゾンエヌアッシュパリ バッグ/J&M デヴィッドソン サンダル/サルヴァトーレ フェラガモ
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うふふ。なにかのキャラクターみたい。左2つが、ケイティディレクションによるもの。

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