20代では、いくら食べても太らなかったのに、30代後半を過ぎるころから、「これまでと食事内容は変わっていないのに太るようになった」「食事を減らしても、ちっともやせない」と嘆いていませんか? 今回は、下半身やせ&ダイエットのプロ、ナターシャ・スタルヒンさんの著書『40歳からのホルモンリセット』から、基礎代謝をあげる方法ご紹介します。


運動はホルモンバランスに大きく影響する


40歳ごろから、日常的に運動をしていない女性の筋肉状態に変化があらわれはじめます。頰がたるみはじめ、胸もお尻も垂れてきます。皮膚のハリは失われ、セルライトも目立ってきます。これは徐々にテストステロン(男性ホルモンの一つ)が低下してきているからです。テストステロンは筋肉や筋力の維持に不可欠なホルモンですが、代謝を上昇させ、脂肪燃焼の加速にも働きます。気力が充実し、行動的になれるのも、このホルモンのおかげ。

このテストステロンを増やすには運動をするのがベスト。血中濃度はたった20分のエクササイズで上昇し、運動後も3時間程度は維持されます。
運動することでホルモンバランスや下半身やせを応援してくれるホルモンは、ほかにも成長ホルモン、エンドルフィン、甲状腺ホルモンなどがあります。

●成長ホルモン
体の修復に働く成長ホルモンは主に睡眠中に分泌されますが、運動することでも上昇し、正常な血糖値の維持、筋肉増強、体脂肪の減少などに働いてくれます。

エンドルフィン
不安や痛みを和らげて幸福感をもたらしてくれるエンドルフィンの血中濃度は、運動を30分以上つづけることで安静時と比べ5倍にも増え、運動後も数時間つづきます。ストレス対応力も高まります。

サイロキシン
基礎代謝率アップに貢献してくれる甲状腺ホルモンの一種、サイロキシンは運動時に約35%増加。定期的な運動を日常生活に組み込めば、甲状腺はそれに反応して、運動していないときにもこのレベルが安定的に維持されるようになります。サイロキシンレベルを上げることで、エネルギー産生は増え、やせやすくなり、気分も高まります。

激しすぎる運動や毎日のようにジムに通うなどストイックになりすぎると、逆にそれが身体的ストレスになってホルモンバランスを崩し、思うようにやせられない! ということになりかねません。負担がかからず、簡単で無理なくつづけられる有酸素運動、筋トレ、ストレッチを組み合わせて、日常のルーティンに組み込みましょう

 
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