キレイな姿勢で基礎代謝は20%アップ!
姿勢を保持するために使われる首から肩、背中、腰に及ぶ筋肉をコアマッスル(体幹支持筋群)といいますが、「背筋をぴんと伸ばして、下腹をグッとひっこめる」を意識するだけで、これらは鍛えられ、基礎代謝が20%もアップするといわれます。
そればかりか、胸を張った姿勢は、テストステロンを上昇させ、ストレスホルモンであるコルチゾールを低下させることが確認されています。
コアマッスルを意識していないと、自然に猫背や前かがみなどの悪い姿勢になります。すると、お腹の筋肉がたるんで骨盤にゆがみが生じ、鼠径(そけい)管がつぶされます。その結果、体内の血流やリンパ液の流れが阻害され、脚の組織に水が溜まり、むくみや冷え、肩こり、腰痛、下半身太りなどの原因にもなります。
また、重心が左右どちらかに偏って座ったり、立っていたりするクセがあると、筋肉の使い方がアンバランスになります。すると、歩くときや、運動するときに動かない筋肉が出てきて、筋肉のすきまに水分が溜まり、むくみやすくなるということも……。
胃が圧迫されれば消化活動にも問題が出てくるでしょう。さらに、胸郭や横隔膜の動きも制限されてしまうので呼吸が浅くなります。すると、各組織への酸素供給量が低下するので細胞での仕事の効率は落ち、代謝も低下します。こんな状態で美しくやせられるわけがありません。
立っているとき、座っているとき、歩くときにもあごをひいて背筋をス〜ッと伸ばしましょう。頭のてっぺんについているヒモを、まっすぐ上に引っぱり上げられているような感覚で……。これだけでも自然と腰も上がり、スラッとスリムに若々しく見えます。 歩くときはダラダラ歩かず、背筋を伸ばして颯爽(さっそう)と歩くように……。正しい姿勢を身につけて、全身の筋肉をバランスよく使うようになれば、ホルモンバランスの調整にも好影響があり、脂肪をらくに効率よく落としていくことができるのです。
『40歳からのホルモンリセット』
著者 ナターシャ・スタルヒン 講談社 定価1200円(税抜)
年齢によってホルモンは変化し、痩せづらくなります。逆を言えば、ホルモンを制すれば、40歳以降でも痩せられる体作りができるのです。本書では「なぜ、痩せられなくなったんだろう?」という疑問を解き明かし、基本をしっかりおさえてから実践的な技術(食事、ストレス対策、エクササイズ)を伝授します。カロリーよりも「何を体に入れるのか」が重要になってくる年齢。食事や運動で効率よく美脚を目指しましょう!
『脚もお腹もお尻もスッキリ! 40歳からのホルモンリセット』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>
出典元:https://kurashinohon.jp/1087.html
・第1回「40代下半身やせは、ホルモンバランスを整えればうまくいく!」はこちら>>
・第2回「【40代やせ】ほっそり脚&くびれに!「深層リンパ」ストレッチ」はこちら>>
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Natasha Starffin(ナターシャ・スタルヒン)
1951年、東京都に生まれる。ホリスティック栄養学修士。日本航空キャビンアテンダント、外資系企業の秘書、外語学院学院長などを経て、1979年、エステティックサロン開設とともに、健康業界に参入。ホリスティック栄養学修士号を取得し、現在では美脚クリエーター、ウエルネス・カウンセラーとして、執筆、講演活動など多方面で活躍している。著書には『下半身がみるみるスッキリ!』(PHP研究所)、『食べて、動いて「美脚になる50の習慣」』『みるみる下半身から細くなる「美脚食」の習慣』(以上、講談社)など多数。
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