【デリケートゾーンのケアの常識】お手入れは女性の新生活習慣に
長梅雨で気温が上がるのが遅かった今年。残暑はまだしばらく続きそうですが、デリケートゾーンは快適に保てているでしょうか? 女性の関心は高まっているものの、まだハードルが高いと思っている女性も……。今回はその必要性やケア方法、多いトラブルについて、日々女性器の悩みと向き合い続ける「なおえビューティクリニック」の喜田直江先生に4回に分けてお伺いします。
第1回目は、女性たちのケアの現状とその必要性についてのお話です。昨今、メディアでたびたび特集が組まれるなど、新たな生活習慣として広まりつつあるデリケートゾーンケア。実際はどのくらい世の中に浸透しているのでしょうか?
鏡で見たことはありますか?
まだなら、今夜にでも観察を!
数年前に実施された都内在勤・在住OLネットワークのアンケート調査によると、「自分の性器を見たことがない」と回答した人は約9割。みなさんは、この結果を聞いてどう思われますか?
婦人科形成を専門とする喜田先生のクリニックでも、診察の中で「もっと自分の性器に興味を持って欲しい」と感じることは少なくないそう。それでも、8年前の開業当時に比べると、デリケートゾーンケアをしている女性は年々増えてきているそうです。
「開院当初は、そもそも女性たちの間に『デリケートゾーンはケアすべきところ』という知識がなかったように思います。最近は、メディアの記事などを読まれて必要性に気づいた方が増えたのでしょう。患者さんの4割程度はケアされている印象。ケアしている方はI・Oラインをすっきりと脱毛されていることが多く、汚れが残っているようなこともありません。
逆に、何もされていない方は一目瞭然。アンダーヘアは手つかずのままで、小陰唇の裏や陰核包皮の内側に白っぽい垢が溜まっていることもあります。そういう方が『臭いが気になる』と受診されることがありますが、ヘアを整え優しく隅々まで洗うように気をつけるだけで、大抵は解決できるのです。
診察後には、女性器を鏡で見たことがあるかと伺ってみるのですが、案の定『ない』という方がほとんど。今夜にも観察してみてくださいとお伝えしても『そんなことできるわけないじゃないですか!』と言われてしまうことも。そんな、ケアに無頓着な方も6割くらいはいらっしゃいます。若い方よりも、50代を超えると増えていきますね。」
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