日中は気温が高い日はあるものの、朝晩過ごしやすくなってきました。食材も過渡期です。
今年は初物サンマが大不漁という哀しいニュースもあり、わが家の近所のスーパーではなんと1尾500円の値がつく高嶺の花。幸い、秋鮭はここ2年ほどの大不漁から少し回復傾向と予測されていて、値段も比較的安定。まずは、美味しい秋鮭をいただくのが良さそうです。
ところで「秋鮭」ってどんな鮭かご存知ですか?
以外に知られない「鮭」の秘密。
スーパーや魚屋さんに行くと、「銀鮭」や「紅鮭」、「アトランティックサーモン」、「トラウトサーモン」など、いろいろな「鮭」がいませんか?
鮭にも野菜や果物と同じようにいろいろな種類がいます。産地も違えば、生育環境も、旬も違う。当然味もそれぞれ違いがあります。
今旬を迎えている「秋鮭」は「白鮭」のこと。一般的に秋に川を遡上してくるものを捕獲するので「秋」の名で呼ばれています。なんでオレンジの身をしているのに「白」とも言うの?とお思いの方。実は鮭は白身の魚なのです。
あのオレンジの色の秘密は「アスタキサンチン」。自然界最強の抗酸化物質と言われていて、美容や健康への効果も期待されています。鮭って、4-8年くらい北の海を回遊して成長し、自分が生まれた川に帰ってきますよね。川の流れに逆らって遡上する命の旅は非常に過酷なことで知られていますが、それを可能にしている理由のひとつがこのアスタキサンチンだとも言われています。
鮭は冷凍技術の発達により1年中食べられる魚ではあるものの、今の時期の秋鮭はフレッシュな状態。しかも、塩漬けされていません。また、秋鮭はほぼ天然物。程よい脂のりと身の柔らかさ、甘さや香りといった鮭本来のおいしさを味わうことのできる、今の時期だけのご馳走なのです。
塩をふって焼いてよし、味噌漬けにしてもよし、竜田揚げにしても、ちゃんちゃん焼きにしても美味。今年もおよそ2ヶ月、この時期のわが家の食卓は鮭が大活躍の予定です。
そして、忘れていけないのがイクラ。
市販の醤油漬けもいいけれど、自家製の醤油漬けはもっともっと美味。しかもたっぷり作れます。「醤油漬けって、おうちでできるの?」という方も、本当にびっくりするほど簡単で一度つくったら市販に戻れないおいしさですよ!
ちなみに。筋子の膜(イクラを包んでいるプヨプヨの物質)は美容業界も大注目の美容成分が豊富。より美容寄りで!という場合は、イクラではなく筋子の状態で醤油のつけダレに漬け込むことをオススメします。
1 まずは筋子を買ってくる。
2 新鮮なうちに仕込みを。ボウルに水と塩(塩分濃度は2-3%目安)を入れ、そこで筋子からイクラにほぐす。イクラは膜にくっついているので、指先でやさしくしごくように剥がす。膜は汚れではないので神経質になる必要はないけれど、血筋は匂い食感が気になるのでなるべく外しておく方がベター。格子状の魚焼き網があれば、その上で転がすだけで面白いようにポロポロ落ちます。
3 塩水で2-3回キレイに洗う。塩水でないと、イクラが白く濁るので注意。塩加減はそこまで厳密でなくても大丈夫です。
4 鍋にみりんを入れて火にかける。一度煮立たせてアルコールを飛ばす。火がつくこともあるけれど、アルコールが飛べば自然に消えるのでびっくりしないで大丈夫。粗熱が取れたら醤油を加えて、お好みの甘じょっぱい加減に整えて。
5 3のイクラを清潔な保存容器に入れ、冷めた4をまわしかけてやさしく混ぜる。イクラがひたひたになれば良いので、漬けダレはそんなにたくさんいりません。蓋をして冷蔵庫へ。6時間くらいから食べられますが、漬け加減はお好みで。
<注>ただし、生鮭はアニサキスという寄生虫がいることがあります。
筋子をほぐす時にうにょうにょ動くものがあれば取り除き(イクラ
※aminoさん、ご指摘ありがとうございました!
*私のレシピは、味付けにみりんと醤油しか使いません。
シンプルだからこそ、調味料のおいしさも味の決め手になります。
自然の恵みに感謝して、おいしくお料理していただきましょ!
ぜひお試しくださいませ。
9月17日(火)20時ごろより
「川上ミホ&バタやんのおつまみナイト」配信決定!!
簡単でお酒のすすむ(!)川上ミホ流おつまみを実演紹介いたします。
今日ご紹介した「イクラの醤油漬け」も登場するかも⁉︎
バタやんは隣で飲んで待ってるだけですww
皆さんもぜひお酒を片手にほろ酔いでご参加ください。
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