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雅子さまに一目惚れした皇太子さま、3カ月の間に4回の運命の赤い糸

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トルコのエルドアン大統領夫妻と会見。写真/宮内庁提供

7月1日、天皇陛下と雅子さまは、皇居の宮殿でトルコのエルドアン大統領夫妻を迎えられました。そのときの雅子さまは、日本の伝統的な装いであるお着物をお召しでした。明るいグリーンのお着物はなんとも清々(すがすが)しく、雅子さまの美しさを引き立てていました。
エルドアン大統領は、イスラム主義を大切にするお立場の方。同行されたエミネ夫人は、いつもイスラム伝統のヘッドスカーフを被られています。日本の伝統的な装いでお迎えしたのは、中東情勢に明るい雅子さまらしいおもてなしの工夫だったのかもしれません。

天皇陛下と雅子さまは、翌2日にはサウジアラビアのムハンマド皇太子と会見されています。さらに、11月にはローマ法王が来日し、来年春には中国の習近平国家主席が国賓として招かれています。
「天皇皇后両陛下に謁見したい」という世界各国首脳からの申し出は後を絶たないといいます。元外交官のキャリアを活かした雅子さまの皇室外交は、しばらく続きそうです。

若いころ「国際舞台で働きたい」という夢をお持ちだった雅子さま。

あこがれの外交官試験に合格して、キャリアウーマンとして活躍されていたそのさなか、外交官という肩書がご縁となって皇太子浩宮さまと運命的な出会いをします。今日はそんな二人のなれそめのお話をいたしましょう。

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女性外交官の卵として話題に


雅子さんが外務省試験に合格したころ、父の小和田恆(ひさし)さんは外務省条約局長という要職にありました。そのため合格発表の際には、親子二代の、それも女性外交官の卵として話題となったのです。

読売新聞のインタビューに、雅子さんはこう答えています。
「アメリカ留学の寮生活で、世界の人々の悩みを知りました。それが私を外交官の道へと歩ませたのでしょう。いまは結婚のことは考えておりません。仕事のことだけです」
人生とは面白いもので、そんなふうに言っているときほど、運命的な出会いがあるものです。