一緒にいてラクな男性と、好きで追いかけて男性は違っていたりするもの。その背景には、実は父母との関係が影響していることも。3ヵ月先まで予約のとれない心理カウンセラーとして大人気の根本裕幸さんに、幸せなパートナーシップを築く方法を解説していただきました。

 

みかん00さんからの質問

Q. 一緒にいてラクなパートナーが欲しいのに、いつも難易度の高い男性に執着しています。


45歳バツイチです。元夫は、母親のように私を溺愛して甘やかしてくれたのですが、浮気グセが発覚して離婚しました。その反動なのか、心の扉が固く、女性不信で距離が近づくと逃げてコミットメントを恐れるタイプの男性を好きになり苦戦しています。付き合うまではスムーズだったのですが、私が結婚をちらつかせてから逃げ始めました。
離婚してから、自分は無関心な父親と過保護な母親のもと(しかも不仲)で育ったアダルトチルドレンで、境界性人格障害の傾向があると気づき、そこからコツコツと直している最中です。またアダルトチルドレンのため、逃げられると余計に執着してしまう癖もあるようで、現在は完全に私が彼を追っている状態です。
本心では「元夫のように甘やかしてくれるラクなパートナーが欲しい」と思っているのに、なぜ「俺様」で結婚には不向きなタイプに惹かれてしまうのでしょうか? 今までなかった母性(子供はいません)が湧いてきて、めんどくさい男性にこそ愛情をかけたいと思ってしまっているのでしょうか? 今の恋愛は苦行のようで、アラフィフの私は疲れましたし、本当なら穏やかな恋愛がしたいです。
なぜ年々、難易度が高い男性を落とすことに快感を覚えてしまうのか……。こんな私が幸せなパートナーシップを築くにはどうすればいいのでしょうか。(45歳)


根本裕幸さんの回答

A. 父母との心的距離をとり直す必要があります。


みかん00さんの状況、理解いたしました。そこでまず、女性の恋愛パターンには次の2つの傾向がある、ということを説明させていただきますね。

1つは、父親を求める、というもの。女性は、小さいうちはお父さんのことが大好きで、「大きくなったらお父さんと結婚したい」などと言います。思春期を境にその傾向は変わりますが、自身の土台はそのようにでき上がっている。それは変わらないのです。ですからみかん00さんの場合も、無関心だった父親が好き、という土台がある。それゆえ自分に振り向いてくれない男性に興味を持ち、追いかけてしまうのです。

 
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