家電を買う場合には、スペックをよく確かめ、ひとつ前のモデルを買うことをお勧めします。筆者も今年の夏、古いエアコンが壊れたので買い換えましたが、1年前のモデルを置いている店から購入したので、最新モデルとほぼ同じスペックであるにもかかわらず3万円も安く買うことができました。

もし目当ての店に古いモデルがない場合には、発売開始時期をネットで調べ、そこからできるだけ時間が経過した商品を買った方がよいでしょう。商品の種類によっては発売開始時点と比較して半額近くになっていることもあります。

 

今回の増税でもっとも特徴的なのは軽減税率とポイント還元ですから、こちらについてもしっかりチェックしておきましょう。生活必需品を中心に税率を8%に据え置く軽減税率が導入されたほか、小規模事業者が運営する店舗でキャッシュレス決済した場合、5%がポイントとして還元されます(大手チェーンの加盟店は2%)。

外食は軽減税率の対象になりませんから、10月以降は10%の消費税を払う必要がありますが、同じ食べ物でも、店で買って持ち帰れば8%で済みます。これは店内に飲食スペース(イートインスペース)があるお店も同じで、持ち帰った場合には8%で、店内で飲食すると10%になります。あくまで顧客からの申し出で税率が決まりますから、「持ち帰ります」と言って8%で購入し、イートインで食べるということも原理的には不可能ではありませんが、これはルール違反ですからやめてください。

 

ポイント還元については、小規模な店舗でキャッシュレス決済を行った場合にのみ、還元の対象となります。目当てのお店がポイント還元の対象となっているのか、あらかじめチェックしておくことをお勧めします。

整理すると、ポイント還元の対象となるお店でキャッシュレス決済し、食べ物を持ち帰って食べれば、現金で外食したケースとの比較で、最大7%分、得することになります。外食の仕事に携わっている人には申し訳ありませんが、増税後は家で食事を楽しむよう心がけた方がお財布には優しくなりそうです。

ポイント還元策の対象店舗については、経済産業省がリストを公表していますが、6300ページもあり、正直、探すのが大変です。9月中には地図で表示するサイトやアプリをスタートさせる予定とのことですので、これに期待するしかありません。

ちなみに楽天などネット通販であっても、出店者が小規模事業者であれば対応している可能性がありますから、いつも買うお店がポイント還元に対応しているのか、ぜひチェックしておいてください。

前回記事「バイトして車を買っただけで炎上。あの女子高生を叩いた人が絶対金持ちになれない理由」はこちら>>

 
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