バイトして車を買っただけで炎上。あの女子高生を叩いた人が絶対金持ちになれない理由_img0
 

女子高生がバイトを掛け持ちしてお金を貯め、やっとの思いで中古の軽自動車を買ったとTwitterでつぶやいたところ、誹謗中傷を受け、アカウントを閉鎖してしまったという悲しい出来事がネット上で話題になっています。

これでもかと他人を叩くというのは日本では日常的な光景となっていますが、こうした行為は、わたしたちの心を貧しくするだけでなく、現実の経済にも極めて深刻な影響を与えています。「ネットはこんなものだ」という意見もあるようですが、本気で対処していかないと、日本社会にとって取り返しのつかないことになりかねません。何より他人を妬むマインドを持っていると、経済的に不利になることがほとんどであり、自らお金を遠ざけてしまいます。

女子高生と思われる人物が、バイトを掛け持ちしてお金を貯め、「自分のクルマを買う」という小さな夢を実現したとツイッターでつぶやいたところ、「がんばったね」といった応援メッセージもありましたが、「高校生なのに免許をとるのはおかしい」「そんな暇があったら勉強しろ」「低偏差値」「顔隠すなブス」などの誹謗中傷を受け、その女子高生はアカウントを閉鎖してしまったそうです。

女子高生が一生懸命、アルバイトをして、中古の軽自動車を買うことが、誹謗中傷の対象になるというのは、ちょっと想像できないことですが、これが現実です。

諸外国でもネット上の発言が批判されることはよくありますが、ごく普通の一般人の発言に対して、多くの人がよってたかって袋叩きにするというのは、先進国の中では日本に特有の現象だといわれています。日本のネット通販やグルメサイトのレビューも見るに堪えないものが多いですが、諸外国のサイトでは、ここまで暴力的なものはあまり見当たりません。

こうした風潮は健全なものとはとても思えませんし、これが日本社会独特の息苦しさの原因となっているのは間違いないでしょう。しかしながら、こうした風潮は、社会的な面での弊害だけにとどまるものではありません。経済評論家という筆者の職業柄、他人を妬み、バッシングするという行為は、確実にお金を自分から遠ざけると断言できます。

経済的に成功した人を分析すると、具体的な方法は様々なのですが、どうすれば成功するのかという問いに対しては、ほぼ全員が同じ解答をします。その代表的な例が「他人を妬まない」というものです。

 
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