「触られるのも嫌」3年の不妊治療の末、浮気に走った夫の切実な本音【カウンセラーの対処法】

不妊治療をきっかけに夫婦関係がギクシャクするようになった、という夫婦の話はよく耳にするもの。でもそのことをきっかけに、逆に夫婦の関係を深めることもできるのです。３ヵ月先まで予約のとれない心理カウンセラーとして大人気の根本裕幸さんが、その方法を教えてくれました！

おかげさまさんからの質問

Q. 不妊治療が原因で夫が浮気。反省してくれていますが、夫に嫌われないかと毎日怖くてたまりません。

先日、夫の浮気が発覚しました。完全に遊びだったようで、深く反省もしていたので許すことに決めました。しかし、その後夫婦でいろいろ話し合ううちに、夫が私のことを昔のような気持ちで好きではないこと、セックスしたいという気持ちがないこと、触られるのも嫌と感じてしまうこと、など気持ちを正直に話してくれました。私たち夫婦は不妊治療を3年ほどしており、最近は夫に強く当たったり大騒ぎしたりと、ずい分ひどい態度を取っていたと反省しています。しかし夫は、自分が優しくできていないところもあるからだ、と言ってくれています。浮気相手とも、罪悪感から最後までできなかったそうです。
夫は離婚するつもりはなく、今後も2人で生活していくつもりでいるようです。波はあっても、私のことを好きでいてくれているようです。でも夫に嫌われるのが怖くて、毎日不安に押しつぶされそうです。助けてください。（34歳）

根本裕幸さんの回答

A. 30分ずつお互いの本音を語る「夫婦会議」を毎週おこなってください

不妊治療は本当に大変ですからね。それを３年続けてこられたわけですから、お気持ちお察しします。

不妊治療とは、夫婦ともに多大なストレスを抱えるものです。女性はホルモン剤の投与などで体調も情緒も不安定になりますし、時間も拘束されます。一方男性は、精子をとる機械のような気持ちになりますから、屈辱的ですし、プライドが傷つきます。そうはいっても奥さんのほうが圧倒的に大変ですから、どうしても男性側は自分のストレスを押さえ込んでしまう。いい夫なら、尚さらです。また、いい夫というのは妻の気持ちもきちんと受け止めますから、妻も感情をぶつけやすくなります。妻にとってはありがたいかもしれませんが、当然、夫の気持ちは冷めていくでしょう。そうするとセックスも子作りの手段となってしまい、夫婦関係が破綻する。このパターンを歩む夫婦というのは非常に多いのです。