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雅子さまへ6年越しの一途な恋、皇太子浩宮さまのプロポーズ大作戦

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ご婚約決定後の記者会見を終えたお2人。写真/JMPA

初めて会ってから、たった3カ月の間に4度もの出会いがあった浩宮さまと雅子さん。ところが、雅子さんは外務省の在外研修生として英国オックスフォード大学に旅立ってしまいます。

やがて帰国した雅子さんは、平成4年(1992年)8月、皇太子さまと4年10カ月ぶりに再会しました。お二人は懐かしい思い出話に花を咲かせたといいます。
それから1カ月半たった10月、ついに浩宮さまは雅子さんに長年の想いを打ち明け、結婚の申し込みをしたのです。

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プロポーズのお返事は
「お断りする場合も含めて、きちんとご返事します」

1993年1月、ご自宅にて。写真/宮内庁提供

今から27年前の10月3日、2台の車が赤坂御用地を走り抜けました。
先に行くのはあずき色の軽ワゴン車。後部座席の窓がカーテンで隠れています。後に続くベージュの車の運転席には、ポロシャツに茶色のセーターという軽装の山下和夫東宮侍従長が座っています。

土曜日のこと、2台の車は警護のチェックを受けることなく都心を抜け、宮内庁が管理する千葉県の新浜鴨場(しんはまかもば)に向かってひた走ります。

新浜鴨場はおよそ20万平方メートルもの広大な野鳥の生息地で、海外からのゲストの接待に使われることが多い場所です。あずき色の軽ワゴン車が到着し、浩宮さまが降り立ちます。
そこには外務省に入省したころの上司である柳谷謙介さんに付き添われた、小和田雅子さんの姿がありました。

浩宮さまと雅子さんは、昼食後、水鳥の遊ぶ池の周りの遊歩道を散歩したり、輪投げをして遊んだり、楽しいひとときを過ごされました。このとき浩宮さまは、雅子さんにプロポーズの言葉を切り出したといいます。

「お断りする場合も含めて、きちんとご返事します」
雅子さんは、こう答えました。鴨場から2台の車が東京へ帰るとき、秋の日は傾きかけていました。

この10月3日の新浜鴨場の出入りについては、皇宮警察、警視庁、千葉県警の記録には何も残っていません。皇太子である浩宮さまの外出に警護の警察官が同行しないのも、前代未聞のことだったのです。

では雅子さんは、どんな返事をしたのでしょうか。