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初恋を貫き7年、恋が成就した浩宮さまの喜びと雅子さまの「キャリアより結婚」の決断

ご結婚直前のお二人 写真/宮内庁提供

「雅子さんのことは僕が一生全力でお守りしますから」。
1993年(平成5年)1月19日、皇太子浩宮さま(今の天皇陛下)と雅子さんの婚約会見が開かれました。雅子さんは、浩宮さまの誠実な言葉に心打たれたといいます。
そうしてお二人は、ご結婚に向けて歩んでいくことになりました。

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浩宮さまの幼い日の夢がかなう

ご婚約決定後の記者会見 写真/JMPA

婚約会見に臨まれた皇太子さまの印象は、実にすばらしいものでした。そのりりしさ、誠実さ、真摯な態度は、美智子さまの家庭教育のたまものであると思います。

雅子さんに一目ぼれしてから、初志貫徹してご婚約されるまでに7年という歳月が流れました。美智子さまが子育てで最も大切にされていたのは、「やり始めたことは、最後までやり抜く」ことでした。
プロポーズして、たとえ一度や二度断られても、体勢を立て直して目標に向かって再びチャレンジする皇太子さまの粘り強い性格は、美智子さまの教育によるものでしょう。

ちょうどそのころ、1月14日に皇居・宮殿「松の間」で、新春恒例の皇室行事「歌会始(うたかいはじめ)」が行われました。平安時代の雅(みやび)を今に伝える優雅な催しです。
その年の御題は「空(そら)」。浩宮さまは、このような歌を詠まれました。

大空に舞い立つ鶴(たづ)の群(むれ)挑(いど)む
幼な日(び)よりのわが夢なかふ

初恋を成就された皇太子浩宮さまは、ご自分のお気持ちを和歌に託され、おおらかに、そして正直に詠まれました。

昔から鶴はおめでたい鳥とされ、「鶴は千年、亀は万年」などといって長寿の象徴と考えられてきました。
幼いころから学んだり、細かく調べることがお好きだった浩宮さまは、ご自分の気持ちを鶴に寄せて、「幼な日よりのわが夢かなふ」と恋の成就を誇らしげに歌いあげたのでしょう。