ところで、ぷりまさんは、今まで「この人と一生一緒にいたい」と思うほど好きになった男性はいらっしゃるのでしょうか? 今は、どうですか。ぷりまさんは“好きになる能力”が少し落ちているのでは?と感じました。

 

お悩みの内容が、「私は35歳ですが、25歳の男性を好きになりました。10歳上でもチャンスはありますか?」というものなら分かるのです。が、ぷりまさんはまだ誰も好きにもなってはいないのですよね? なのに「若くないから不安」という心配をされているのが、私としてはとても不思議に感じてしまいました。

 

ぷりまさんの考え方で言いますと、若ければたくさん男性が寄ってくる、だからその中に自分が選べる相手もいる、ということになります。ですが、若い時も、そうでない時も、重要なのは、誰かをとことん好きになれるかどうか。100人言い寄ってきても、好きになれなければ、誰とも出逢ったことにはなりません。若いときにも、ピンと来る人がいなかったとするなら、問題は、モテる確率より、誰かを好きになれない、ということのほうにあるかもしれません。

そこで、まず人を好きになる練習をされることをお勧めいたします。実際に何かしらの行動に出る・出ないは別として、「あの人いいな♥」と思う人を決めて、その人を観察してときめくのです。たとえばコンビニに行ったら、そのコンビニで一番素敵な人を決めて「あの店員さんがいたから嬉しいな♥」というように。今は人を好きになるということが上手くできていない気がしますから、まずはときめく練習をすることが必要だと思うのです。そうして誰かをちゃんと好きになって、一緒の時間を過ごし、彼と自分だけの思い出ができてくると、結婚へと発展していくものです。まずは人を好きになる練習をしましょう!

PROFILE
  • 黒川伊保子1959年、長野県生まれ。人工知能研究者、脳科学コメンテーター、感性アナリスト。奈良女子大学理学部物理学科卒業後、コンピューターメーカーでAI(人工知能)の開発に携わる。1991年に、世界初と言われた日本語対話女性型AIを開発。また世界初の語感分析法である「サブリミナル・インプレッション導出法」を開発。近著に、40万部超のベストセラーとなった『妻のトリセツ』、その続刊の『夫のトリセツ』(講談社α新書)も好評発売中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る
 取材・文/山本奈緒子

 

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