ある日突然男性から「気持ちが冷めた」などと言われ、涙したことがある女性も少なくないのではないでしょうか。夫たちが理解できない“妻の理不尽な行動のワケ”を記した著書『妻のトリセツ』が40万部超のベストセラーに。また待望の続刊『夫のトリセツ』も大反響を呼んでいる脳科学コメンテーターの黒川伊保子さんが、男性脳の観点から、そんな不可解な男ゴコロについて解説してくれました。
おいもさんさんからの質問
Q. 夫に「お前と一緒にいるのが辛い」と言われました。が、私にはイマイチ理由が分からないのです。
夫に「お前と一緒にいるのが辛い。今すぐどうこうということはないが、1年我慢していて限界で、言わずにおれなかった」と告げられました。小学生と保育園の子供がおり、自分も周囲も仲の良い夫婦と思っていたところの、突然の告白でした。思い詰めた風で、私とは話ができなさそうだったので、夫の実家に相談し話をしてもらいました。その結果、これまでの家族団らんが復活しました。が、そもそも私は夫にそんなに不満を持たれていたことに気づいていなかったように、何が悪かったのか分かりません。
聞いても話してもらえませんし、義母に聞いてもらっても明確な答えは不明。仕事で疲れているのに、「休みの日くらい子供の相手を」と言う私の姿勢に疲れちゃったのかな、くらいの反応でした。とりあえず夫の気に障らないよう機嫌をとっていますが、そんな状況のため、家族団らんで楽しく過ごした後も、「今日は楽しかったな。でも夫は表面的には楽しそうだったけど、内心は不満があるんだろう。いつかまた辛いと告げられるかもしれない」と思うと、どっと疲れてしまいます。気持ちの折り合いをつけるにはどのようにしたら良いでしょうか。(35歳)
黒川伊保子さんの回答
A. 男性は女性に対して、勝手な幻想を抱くところがあります。「これが私よ」と堂々としていましょう!
おいもさんさんは、自分に原因があるのでは、とお考えのようですが、夫に原因があるのかもしれません。
たとえば、彼が軽いアスペルガー症候群などで、人と一緒にいるのが時に苦痛になるタイプの感性の持ち主かもしれません。そうと診断されない軽微なケースは意外に多いのです。このタイプは、しばらく一人でいると立ち直ります。しばらくかまわず、放っておくといいと思います。これは、本人の脳の癖なので、おいもさんさんに非はありません。自分を責める必要はありません。どうか、傷つかないで。
また、夫が実はゲイだった、ということも考えられます。かつては女性も愛せたけれど、あるときからやはり男性だけになったというゲイの方もいます。脳科学の観点からみて、“同性愛の可能性をはらむ人”というのは、おそらく10人に1人ぐらいの割合で存在していると思います。もちろんおいもさんさんの夫がそうである可能性自体は低いのですが、それも勘案してみる必要があるかもしれません。この場合も、おいもさんさんには非はありませんから、自問自答なんてして、自分を追い詰めないで。
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