見る人を幸せにする笑顔、自然体のファッションやライフスタイルが人気のモデル・浜島直子さん。愛称、はまじ。40代になり自分なりのスタイルができあがってきた今だからこそ、“少しだけ”新しいことに挑戦します。

 

これまで3回にわたって1枚の着物を小物だけを変える「着物着回し」をご紹介してきましたが、今回は撮影を終えての思ったこと、考えたことを、率直に話してみました。

 

伊藤仁美さん(以下、仁美さん) はまじさん、着物を着ていかがでしたか?

はまじ 素敵な時間でした! 江戸小紋のことは初めて知りました。シンプルだったので洋服感覚で着ることができ、いつもの自分とかけ離れることなく楽しめました。

仁美さん そうなんです。着物も洋服のように自分らしさを大切にしてください。好きなものを着たらその日ずっと幸せな気分でいられるのは、着物も洋服も同じなんです。

はまじ ほんとそうですね。それから帯や小物を変えると、着物は同じものでも色々な場所に着て行けるというのも興味深く感じました。洋服にはあまりない感覚ですよね。

【おさらい】覚えておくと便利なきものの約束ごと①
 
・江戸小紋や色無地は合わせる帯さえ変えたらいろいろな場所に着て行ける。
・フォーマルな場所には袋帯を、カジュアルな場所には名古屋帯を。
・きものや帯、小物も含めて金や銀があしらわれているほどフォーマルに。


着物姿がたおやかで美しいのは動きにくいから⁉


はまじ 仁美さんの着付けは苦しくなくて、とても心地よかったです。自然と背筋も伸びて姿勢がよくなりますね。不思議〜!

仁美さん 帯が腰や背中を支えてくれているので、無意識のうちに姿勢がよくなるんですよ。紐さえきつく締めなければ、着物は本来心地のいいものなんです。

はまじ 袂や裾を気にしていたからか、動作まで自然とゆっくりになりました。

仁美さん 洋服に比べると動きにくく感じるかもしれません。でも動きにくいからこそ、丁寧な動きになります。制限が美を作るんですよね。

はまじ 制限が美をつくる……。かっこいい〜!

 
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