スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

ゴールドとシルバーを混ぜ、ジュエリー体温を平熱に【大草直子】_img0

最近、イベントやトークショウで立て続けに頂いた、こんな質問。「どうしても、手持ちのゴールドばかりを重ねてしまい、抜けがないように思います」ジュエリーは、プライスが張るから数が限られるし、さらに気分と直結しているから、「いつも同じ」になってしまいがち。やはりイエローゴールドはイエローで。シルバーやプラチナはそれ同士で。そう、「地金の光や色」を揃えてしまいますよね。バッグの金具や靴の飾りディテールなども、全て統一する、とおっしゃる方もいて。わかります。繊細で真面目な性格ゆえの、こうしたジュエリーコーディネート。

 

お答えするのはこんな感じ。

イエローは温度が高く、シルバーやプラチナは温度が低め。イエローばかりで揃えると温度は上がり、マダムっぽさがアップ。逆にシルバー系は低体温。ストリートっぽく、カジュアルに。

「ゴールドとシルバーを混ぜて、体温を平熱に戻しましょう」

ジュエリーワードローブは人生のレイヤード。初めてのボーナスで買ったもの、付き合っていたボーイフレンドにもらったもの。よっぽどのものでない限り、手持ちを混ぜてしまえば良いのです(笑)。あまりコツはなく、思うがままに。1つか2つ、イエローゴールドとシルバー系、2つの素材をもつミックスカラーを持っていると、とても楽になります。

黒やグレーなど、温度の低い色に合わせる時は、ゴールドを多めにミックス。
パステルや鮮やかなオレンジや赤など、温度の高い色にはシルバーを多めに。

ジュエリーの温度や性質をわかっていると、ジュエリー同士の組み合わせはもちろん、その日の服の色とのマッチングもやりやすくなります!

大草 直子

ゴールドとシルバーを混ぜ、ジュエリー体温を平熱に【大草直子】_img2
イエローの光が多いと、良い意味でラグジュアリー感が増します。ピンクオパールのリングはアスプレイ、ローズクォーツはマリーエレーヌドタイヤックです。
ゴールドとシルバーを混ぜ、ジュエリー体温を平熱に【大草直子】_img4
シルバー色が加わるだけで、ぐんとスピード感が増し、平熱に戻ります(笑)。星のリングはアスプレイ、四角モチーフのリングはアダワットトゥアレグです。

パンツ#フレイム
短いネックレス#ドゥロワーで購入
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三粒のダイヤモンドのリング#シンメ
ゴールドのリング#マルコムベッツ
チェーンのリング#海外で購入
星のリング#アスプレイ

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