スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
最近、イベントやトークショウで立て続けに頂いた、こんな質問。「どうしても、手持ちのゴールドばかりを重ねてしまい、抜けがないように思います」ジュエリーは、プライスが張るから数が限られるし、さらに気分と直結しているから、「いつも同じ」になってしまいがち。やはりイエローゴールドはイエローで。シルバーやプラチナはそれ同士で。そう、「地金の光や色」を揃えてしまいますよね。バッグの金具や靴の飾りディテールなども、全て統一する、とおっしゃる方もいて。わかります。繊細で真面目な性格ゆえの、こうしたジュエリーコーディネート。
お答えするのはこんな感じ。
イエローは温度が高く、シルバーやプラチナは温度が低め。イエローばかりで揃えると温度は上がり、マダムっぽさがアップ。逆にシルバー系は低体温。ストリートっぽく、カジュアルに。
「ゴールドとシルバーを混ぜて、体温を平熱に戻しましょう」
ジュエリーワードローブは人生のレイヤード。初めてのボーナスで買ったもの、付き合っていたボーイフレンドにもらったもの。よっぽどのものでない限り、手持ちを混ぜてしまえば良いのです(笑)。あまりコツはなく、思うがままに。1つか2つ、イエローゴールドとシルバー系、2つの素材をもつミックスカラーを持っていると、とても楽になります。
黒やグレーなど、温度の低い色に合わせる時は、ゴールドを多めにミックス。
パステルや鮮やかなオレンジや赤など、温度の高い色にはシルバーを多めに。
ジュエリーの温度や性質をわかっていると、ジュエリー同士の組み合わせはもちろん、その日の服の色とのマッチングもやりやすくなります!
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