どうしようもない男だと分かっているのに、夫のことを嫌いになれない。そしてそんな自分が嫌でたまらない……。3ヵ月先まで予約の取れないカウンセラーとして大人気の根本裕幸さんは、実はそれは愛ではなく別の何かだと指摘しています。

 

はなたろうさんからの質問

Q. 毎晩飲み歩く、浮気話も耳にする。それでも夫を愛している自分が嫌でたまりません。


付き合って6年。結婚して10年。3人の子どもがいます。旦那は朝から夕方まで会社で働き、夜はアルバイト。私が子育てしている間、本当に一生懸命働いてくれました。私は疲れた旦那に子育てのストレスをぶつけてしまっていました。ここ5年、旦那は飲み歩くことが増えました。知らない請求書が届くこともあり、ついついキツイ言葉を浴びせてしまいます。話し合いをしても、「言い方がキツイ」、「借金は生活費」、「俺は愛されていない」等……。毎晩飲み歩くので、浮気話まで耳に入ってきます。それでも旦那のことを愛しています。私はおかしいのでしょうか? 相談した友達には離婚を勧められます。いつか家に帰って来てくれる、私がもっと優しく接していればこんなことにはならなかったのではないのか……。ただ、家に帰ってきてほしくて動けば彼を逆撫でしてしまいます。旦那を愛している自分が嫌でたまりません。いっそ嫌いになればすんなり離婚を決断できると思うのですが……。(37歳)


根本裕幸さんの回答

A. 執着を越えて、夫と癒着し合っている状態。自分が幸せになるにはどうすべきか?ということだけ考えてください。


あくまで一つの見解ですが、はなたろうさんの夫への気持ちは、愛ではなく執着なのかもしれません。執着というのは「どうしても夫でなければならない。他の人ではダメだ」という思い込みです。本当に夫のことを愛しているなら、夫を手放すのも一つの愛です。いえ、もしかしたらはなたろうさんの場合、執着を越えてお互いがお互いに執着している「癒着」になっているかもしれません。

 
  • 1
  • 2