夫との出会いは中学3年生


ある日、細木さんと付き合いのある仕事関係の人たちとの会食の場に呼ばれたかおりさんは突然、細木さんからこう言われます。

「あなたはこういう仕事のできる男性と結婚しなさい!」

そうして14歳のかおりさんに紹介されたのは、29歳の男性でした。

「きっと“ばあば”は六星占術で相性のいい人を探して連れてきていたんだと思うけど、さすがに無理ですよ。その後も懲りずに“ばあば”は私に仕事のできる男性を見つけてきては、幾度となくお見合いを仕組んでいました」

そんな中高時代だったゆえ、「自分で結婚相手を選ぶことはできないんだろうな……」と、すっかり結婚に対して夢をもてなくなっていたそう。
しかし結局かおりさんは、細木さんが紹介した男性と結婚を決めるのです。

「夫と出会ったのは中学3年生のとき。ご夫婦で“ばあば”のところに相談に来ていた方の息子さんでした。その彼とは6歳も年齢が離れていたし、私はまったくピンと来てなくて。でもなぜか“ばあば”はのちに夫となるこの男性のことだけは、初めに会った時からその後4年間も毎年猛プッシュしてきたんですよ(笑)」

赤坂の細木さんのマンションにて。かおりさん3歳の頃。
 

「あるとき、社会人になったその彼が、お付き合いしている女性のことで“ばあば”のところに相談に来たんです。彼はその女性と結婚を考えているようで、それを聞いた私は『なんだ、この人と結婚しなくて済んで良かった~』とホッとしたのを覚えています。“ばあばもやっと諦めてくれる”と安心していたのですが、なんと“ばあば”は驚きの行動に出たのです」