2019年も残すところ、あと少しとなりました。今年も英国ロイヤルファミリーは話題が尽きず、あっという間の1年でしたが、やはり最も注目を集めたのはファッション!
ご結婚から8年が経ち、マイスタイルが定着したかのように思われたキャサリン妃でしたが、メーガン妃の“加入”によって自分流を貫くだけではなく、進化を余儀なくされることに。でもそれが功を奏し、新たなデザインやアイテムに挑戦した結果、センスにも磨きがかかりました。
そんなキャサリン妃の今年のスナップの中から、英国王室を追ってきた私が、カテゴリー別“2019年ベストファッション”を選びました。これを見れば、一目でキャサリン妃スタイルがわかるはず。英国の人気プリンセスのリアルなベストルックをご覧ください。

キャサリン妃のコーディネートを一挙に見る>>

ベストルック①
No.1ドレスは“プリンセスのレッドカーペット”

ソワレ/アレキサンダー・マックイーン 写真/代表撮影/ロイター/アフロ 

英国王室を代表するプリンセスとして、やはりこれは外せません。
ポイントは、プリンセスらしく、かつキャサリン妃らしいドレススタイルであること。
これは、英国アカデミー賞(BAFTA)、いわゆるレッドカーペットでのドレスです。 白のシルクシフォンにワンショルダー、肩には花の装飾が施され、プリーツのように繊細なドレープがとても美しいデザイン。清潔感と上品さ、そして少しのモード感が絶妙のバランスで、とてもキャサリン妃にお似合いです。

時に老けて見えがちなキャサリン妃のアップヘアですが、この時はエアリーで緩めの巻き髪が華やかで、かつリラックス感もあり素敵です。またメークも完璧。目元はスモーキーにしっかり、でもチークやリップはほんのりピンク系で優しいイメージに。肌はマットな質感にすることで、顔立ちがくっきり引き立ちつつ派手にはならない、上品な仕上がりになっています。

キャサリン妃のワードローブの中で、中心的カラーなのが白。とはいえ、3児の母となっても白のワントーンコーデがこんなにお似合いとは、さすが好感度No.1プリンセスですね。

 


ベストルック②
公務スタイルのNo.1は単品コーデ

ブラウス/グッチ パンツ/ジグソー パンプス/ジャンヴィト・ロッシ バッグ/アスピナル・オブ・ロンドン 写真/代表撮影/AP/アフロ 

今年の特徴といえばパンツルックが増えたこと。中でも最も注目だったのがこれ!
ボウタイブラウス+パンツという、きちんと感漂うお仕事にピッタリのコーディネート。パープルとネイビーのカラーコーデが、とてもノーブルでエレガントです。
実はこのブラウス、本来はボウタイが後ろになるデザインですが、キャサリン妃は前と後を逆に着用! それほどまでにボウタイがお好き?! そんなチャレンジ精神も話題になりました。よ〜く見ると袖口のボタンの位置に違和感を感じますが、それは見ないことにして(笑)。
靴はポインテッドで太ヒールのパンプス。バッグはブラウスよりトーンを抑えた、ラベンダーのクロコ型押しハンドバッグで、クラシックなロイヤル・パンツスタイルがお見事です。
ブラウスとパンプスはこの時に初めて登場したアイテムでしたが、パンツやその他は全て使い回しという新旧ミックスコーデも、着回し上手のキャサリン妃らしいですね。

ベストルック③
お気に入りアイテム、ワンピースNo.1

ワンピース/アーデム ウェッジのエスパドリーユ/カスタニエール 写真/The Mega Agency/アフロ 

王立園芸協会主催のフラワーショーで、キャサリン妃が選ばれたのはフラワープリント。お仕事内容に合わせた完璧なチョイスでした。
英国人のキャサリン妃にとって、フローラルプリントは欠かせない定番柄。ブルーがメインのマルチカラーの小花柄、レースの切り替え、スカートのティアードなど、ヴィクトリア調のニュアンスのあるマキシドレスは、今年のクラシックでロマンティックなトレンドともマッチ。
そしてパンプスではなく、ウェッジソールのエスパドリーユを合わせたことで、ナチュラル感と可愛さがアップ。実は、このようなウェッジソールのエスパドリーユは、キャサリン妃をはじめ、英国女性にとって、夏のマストアイテムなのです。
珍しくセンターパーツでハーフアップにされたヘアも、このスタイルにピッタリ。キャサリン妃が日本でもとっても人気があるのは、こんなガーリーなファッションがお似合いになることも理由の一つだと思います。

ベストルック④
進化したキャサリン妃を象徴するモードなドレス

ドットのワンピース/アレッサンドラ・リッチ クラッチ/スマイソン パンプス/エミー ロンドン 写真/REX/アフロ 

今年キャサリン妃のワードローブに、新たな幅をもたらしたワンピースがこちら。
白襟、ドット、プリーツといった、それぞれのディテールはキャサリン妃の定番ばかりなのだけれど、全てがミックスされ、1940年代風のヴィンテージテイストに。むしろモード感が漂い、今のトレンドとも重なって新鮮です。
露出を抑え、まさに“きちんと感いっぱい”の公務のお手本のようなワンピース…かと思いきや、 実はスカートの裾部分がかなり深く開いたセクシーなデザイン。
クラシックとセクシー、相反するニュアンスが、キャサリン妃を含め、英国王室の女性たちを象徴しているように感じます。実際、とってもお似合いですよね。

清楚でクラシック、でも女性らしさも感じさせる、こんなワンピースが今後も増えていくでしょう。

 
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