こんにちは、編集の山崎です。
2019年も残すところあと数時間!(なんか今年、年末が短い?と感じるのは私だけでしょうか……)
皆さんにとってどんな年でしたか?
私にとってはまさに「あっ」という間の1年でした。1月からミモレに入り、それこそ最初はウェブメディアのスピード感について行くのもやっと。
そんな時、頭のクールダウンに役立ってくれたのが、図版が多くて気軽に読めるアート系の本たちでした。というわけで今日は私が2019年に読んだなかでもとくに面白かったアート本ベスト3をご紹介します。

第3位『武器になる知的教養 西洋美術鑑賞』

『武器になる知的教養 西洋美術鑑賞』(秋元雄史著 1600円 大和書房)


「ベネッセアートサイト直島」や、金沢の「21世紀美術館」といった数々の人気美術館を手掛けた秋元雄史さん(現・東京藝大美術館館長)による西洋美術入門書。アートとビジネスを繋げて語る本というのは最近流行ってますしこれもそのうちの一冊なのですが、内容は「西洋美術の歴史と成り立ちの説明」に徹していて、それがとてもよかったのです。

著者はこの本で、西洋美術の歴史を「革命の連続」といいます。新しい美の基準とはいつも時代のカウンターとして生まれるのであり、作家の意図の有り無しに関わらず、描かれた当時の時代背景が色濃く反映されている。だからこそ、そういった“文脈”を分かっていたほうが、西洋美術は各段に面白い、と。

こういった入門書って「入門と言いながら結局難しい……」と挫折してしまうことが多いのですが、この本は取り上げる範囲をかなり絞っているため本当にわかりやすいですし、やわらかな語り口調でするする読めるところもおすすめ(逆に、すでにある程度の知識を身につけている人には物足りないかも)。


来年の展覧会の中ではとくに『ボストン美術館展』を楽しみにしているのですが、行く前に必ず再読しようと思ってます!

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