スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

突然ですが、私がとても恐れているものの1つが、「飽きること」です。惰性でやる、とりあえずやる、「まあ、こんなもんか」とやることほど嫌いなことはないんです。

 

夫には、「ものごとは、あなたの仕事みたいに締め切りが必ずあるわけではない。グレーも許してあげなさい」と言われますが、苦手(笑)。たいてい0か100。白か黒。

というわけで、もちろんおしゃれもそうなんです。「少し飽きたけれども、まあいいか」には絶対ならない。そのアイテムに対して、濃やかな愛情がもてるかもてないか、など考えてしまう(笑)。激しいな、我ながら。だから、冬のおしゃれには、とにかく気を遣います。飽きないよう、惰性にならないよう。

夏の着こなしはほら、元々好きな要素がたくさんあるから、心配はないんです。リゾート風のワンピースやタンクトップ、なんていう大好物を着ても大丈夫な環境だから、毎日それだって良い!

冬は制約が多く、長いから。色合わせや、特徴のあるデザインを意識的に取り入れて、毎日新鮮な気持ちで服が着られるようにしています。

黒をあえて入れないスタイルやベーシックな色と素材だけれど、シルエットやディテールがユニークだったり。
いつもと足元を変えてみる、とか。

こうするだけど、毎日の服選びが、うんとフレッシュになるんです。3月頭くらいまでは続く冬のおしゃれ、この先も飽きないように工夫します!

大草 直子

ドゥーズィエム クラスのニットワンピース、コートは一昨年ハウントで購入。ブーツはクレジュリー。あえて黒を入れないと、コーディネートのベクトルが変わったりして、また楽しい。
2年前に買ったドゥロワーのコートが、プラダのゴツめブーツとバッグで新しく。ニットはクロエです。

ニット#ケイト
パンツ#クロエ
パンプス#バレンシアガ

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