なかなか聞けないイデコ(iDeCo)のこと「投資未経験者は、何をどう始めればいい?」_img0
 

つみたてNISAの前に、投資信託の積み立てで練習を


といっても、つみたてNISAは一人一口座。口座を開いていから、やっぱり別の金融機関がよかったと思っても、変更するには手間がかかります。

そのため、いきなりつみたてNISAを始めるのではなく、NISAの制度を使わずに、まずは普通に投資信託の積み立てを始めるというのもおすすめです。

投資信託とは、幅広い商品に分散して、小さな金額で買える金融商品。
ネット証券では月100円で積み立てができるところもあります。

投資信託はたくさんの種類があり、何を買ったらよいか迷ったら、つみたてNISAのラインナップから選べば、手数料が比較的安く、大きな失敗を避けることができるでしょう。世界経済の成長が気になる方は、世界中の株に投資するようなタイプ(世界株・インデックスなどと名前がついているもの)がよいでしょう。

 

ただし、投資信託はあくまでも「投資」です。増える可能性だけではなく、減る可能性もあり。同じ金額で積み立てをしていけば、高いときには少しだけ買い、安いときにたくさん買うことになりますが、相場によってはそれでも、元本を一時的に割れる場合もあることを頭に入れておきましょう。

そのため、少額から始めて、感覚をつかんでいくことが大事です。

月100円や1000円などで投資信託の積み立てを始めて、投資の感覚をつかんでから、つみたてNISAの口座を開き、つみたてNISAで投資を始めてみる。そしてつみたてNISAに慣れたら、イデコへと進んでいくのが、投資未経験者にとってはいいステップではないでしょうか。

文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)


 

前回記事「ポイントを貯めること、コスパを求めることで失っているもの」はこちら>>

 
  • 1
  • 2