日々風邪をひいた患者さんと接しながらも、30年以上病気知らずのお医者さんが、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生です。
その健康の秘訣とも言えるのが、世界中の論文を読むのが大好きな「エビデンス・マニア」であること! 大谷先生は日々、体調管理に役立ちそうな論文を探しては、そこから得た科学知識を自ら実践しているんだそう。
そこで大谷先生の著書『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』から、エビデンスと実践に基づく体調不良にならない食事法を厳選して5つご紹介します。
呼吸器専門医師が驚愕した「リンゴ農家」の肺年齢
「まずご紹介するのは、私も毎日食べている「リンゴ」です。
私がリンゴの力について思い知ったのは、あるテレビ番組の企画で青森のリンゴ農家を訪れたときです。
1日1個はリンゴを食べているというリンゴ農家の方々の『肺年齢』を測定して驚きました。ある67歳の方の肺年齢は“46歳”、44歳の方の肺年齢は“18歳未満”という結果になり、平均すると肺年齢が『実際の年齢のマイナス15歳』だったのです。
私は呼吸器内科が専門なので、この結果には衝撃を受けました。呼吸機能が若いということは、さまざまな病気に対してそれだけ強いということです」
そんな驚くべき効果を上げたリンゴですが、皮に多く含まれるポリフェノールが体にいいと考えられているそう。
さらに動脈硬化の予防や高血圧対策としての効果も期待できるというので、まさに医者いらずの心強い食べ物ですね。
大谷先生は毎朝、皮付きのリンゴを1個食べているそうです!
バナナで血液サラサラ、高血圧予防も
「日本食品標準成分表によると、バナナはみかんやリンゴの約3倍ものカリウムを含んでいます。カリウムは血液をサラサラにするので、脳卒中のリスクを下げるという大規模研究があります(J Am Heart Assoc. 2016 Oct 6;5(10). pii: e004210.)。また、カリウムは余分な塩分が体から排出されるのを助ける働きがあるので、血圧を下げる作用もあります。私は、リンゴと同様に、バナナも毎日食べています」
大谷先生は以前、取材で宮崎県にあるバナナ農家の方の血管年齢を測定したことがあるそうですが、実年齢67歳の方の血管年齢はなんと32歳!だったそう。
特にこの農家では皮ごと食べられる無農薬のバナナを育てていることもあり、皮に多く含まれる抗酸化作用やポリフェノールの効果によって、驚異の血管年齢が叩き出されたのではないかとのことでした。
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