食べ続けてこそ効果があるヨーグルト

休めない人に贈る飲食法。医師が実践する5つとは_img0
 

「ヨーグルトによって腸内環境が整うことはよく知られていますが、その結果として期待できるのは、便秘の解消ばかりではありません。腸内環境を整えることで、免疫力アップも期待できるのです。
『善玉菌』『悪玉菌』という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、実は、乳酸菌が善玉菌を増やし、悪玉菌を退治するから腸内環境が良くなる、という単純な話ではありません。
腸内にどのような細菌がどれだけすんでいるかは、人によってそれぞれ異なります。そのバランスは、ヨーグルトを食べればすぐ改善されるわけではありませんが、食べ続けることで、少しずつ整ってくるのです」

たんぱく質、脂質、糖質の3大栄養素が揃っていることに加え、カルシウム、ビタミンA、B1、B2も含まれているヨーグルト。
消化吸収もいいので、大谷先生はヨーグルトにリンゴ、バナナ、さらにブロッコースプラウトなどの緑黄色野菜、えごま油、はちみつを入れてスムージーにして飲むことも多いんだとか。

 

コーヒーは1日3杯!


「2015年に国立がん研究センター予防研究グループが発表した報告によれば、日本における大規模コホート調査で、コーヒーを1日3〜4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24%低いことがわかったそうです(Am J Clin Nutr 2015;101:1029-37)。心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患などによる死亡リスクも、同様に有意に下がっています。
コーヒーには、ポリフェノールがたっぷりと含まれています。赤ワイン100gあたりのポリフェノール含有量は230mgですが、コーヒーは200mgと引けを取りません」

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日本における大規模調査では、コーヒーを1日3〜4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24%低いという結果になった。心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患の死亡リスクも下がっている。(国立がん研究センター予防研究グループの発表より)

「コーヒーに含まれているカフェインの働きは、眠気を覚ます効果だけではありません。 血圧低下、炎症の抑制、気管支拡張などの効能も認められています(Chest. 1988 Aug;94(2):386-9.)。1日3杯以上のコーヒーで、喘息発症率が低下するという、呼吸器の医師にとっては喜ばしい研究もあります。
『コーヒーを飲んで休憩し、ほっと一息』というリラックス効果も、ストレスを軽減するという体調管理につながるでしょう。
私は、1日3杯コーヒーを飲んでいます。朝食のときに1杯、昼食後に昼寝をする前に1杯、午後に1杯です。カフェインによる覚醒効果が現れるまで20〜30分ほどかかるので、昼寝前に飲むとちょうどいいのです。また、午後遅くに飲むと、夜寝つきが悪くなることがあるので、夕方よりも前に飲むといいでしょう」

さらに大谷先生はもうひとつお勧めの飲み物として「緑茶」を挙げてくれました。